レッドブルF1のモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、マックス・フェルスタッペンがF1ワールドチャンピオンを達成できないことが確実となった今シーズンの展開に失望していると認める。2020年のF1世界選手権でのタイトル獲得にむけて、レッドブルとホンダF1はこれまでで最高の準備を進めてきたと自信を持っていた。しかし、新型コロナウイルスによる大きな中断期間を経てスタートしたシーズンは序盤からメルセデスが圧勝。すでにタイトル獲得は困難であることがわかった。
レッドブル・ホンダの今シーズンのパフォーマンスについて質問されたヘルムート・マルコは、チームとして良いスタートを切ることができなかったと認め、メルセデスの進歩に唖然としたと語る。「レッドブルはメルセデスエンジンのペースに驚かされた。さらに我々のシャシーは、風洞のデータから期待していたトラックパフォーマンスを提供できなかった」幸いなことに、これらの問題は事実上解決されたが、新型コロナウイルスによる連戦続きの特別なシーズンによって予想よりも少し多くのレースが必要となった。「その間に問題の原因を突き止めた。しかし、今シーズンはレースは凄まじいペースで続いていたため、問題を修正するアップデートを導入するまでに数レースかかった。だが、現在は正しい方向に進んでいる」スタート時に安定感のなかったレッドブル・ホンダ RB16は、スタードライバーのマックス・フェルスタッペンを失望された。論理的には今季はタイトル獲得の最大の候補者と見なされ、F1史上最年少チャンピオンという称号を手に入れる最後のチャンスだった。「もちろん、最年少F1ワールドチャンピオンになるという我々が設定した目標を達成できなかったことでマックス・ヴェルスタッペンは失望している。幸い、セバスチャン・ベッテルの記録はまだレッドブル・ファミリーに残っている」とヘルムート・マルコは冗談交じりに認める。しかし、ヘルムート・マルコは、2021年のF1世界選手権ではより多くの改善をマックス・フェルスタッペンに約束する。「2021年には、より多くのパワーを提供する新しいエンジンを入手する予定だ。シャシーに関しては、来年は今年とまったく同じではないが、ルールはあまり変わらないため、今シーズン終了時点で来年がどうなるかだいたいわかるだろう」
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