レッドブルF1のチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、ホンダが2021年以降もF1を継続することを切望している。メルセデスと互角に渡り合えることを期待して2020年シーズンに臨んだレッドブル・ホンダF1だったが、今年もすでに数字上でタイトルを獲得することは不可能な状況となった。まだ、来季も同じシャシーが使用するため、クリスチャン・ホーナーは2021年にメルセデスに追いつけるとは期待していない。
「我々の大きなチャンスは2022年だ」とクリスチャン・ホーナーは語った。「来年は、マシンの約60%が持ち越されるので難しいだろう。だからといって、我々がマシンの開発と理解を通じてより多くのポテンシャルを解放することができないという意味ではない」フェラーリが後退したことで、レッドブル・ホンダは2020年に2番目に優れたチームであることは明白となっている。しかし、3番手以降はどのチームがシーズン終了時に3位にいるかはわからないほど混戦となっている。マクラーレンF1のチーム代表アンドレアス・ザイドルは「レーシング・ポイントは3番目に速いマシンを持っており、ルノーは大きな進歩を遂げている。我々は改善しなければならない」と警告している。クリスチャン・ホーナーは、セバスチャンベッテルが2021年にアストンマーティンと呼ばれるレーシング・ポイントに移籍することは良い動きだとの見方に同意している。「彼らは本当に非常に競争力のあるマシンを持っている。彼らは来年の基礎を築いた」とクリスチャン・ホーナーは語る。「目標は高く、予算もそのレベルあるに思う。セバスチャンもフレッシュな環境で攻撃することになるので、その要因になるはずだ」だが、レッドブル・レーシングに関しては、2022年の大きな疑問符はホンダのF1エンジンを搭載できるかだ。F1ロシアGPの週末、ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治は、ホンダが2021年以降もF1にコミットするかどうかについて明言を避けている。「実際、私はそのような議論にまったく関与していません。私は技術面を担当しているので答えは持っていません」と田辺豊治は語っている。クリスチャン・ホーナーは、明らかにホンダF1とのパートナーシップが続くことを切望している。「我々は引き続き緊密に協力しなければならない」とクリスチャン・ホーナーは語る。「我々にはそれができると確信している。F1の歴史は、メルセデスの長期的な優位性がいつかは終わることを示している。それは避けられないことだ」