レッドブルF1のチーフエンジニアを務めるポール・モナハンは、チームは“残酷なまでに正直になる”必要があるとし、アレクサンダー・アルボンにバランスの取れたF1マシンを提供する必要があると語る。アレクサンダー・アルボンは、F1イギリスGPの予選で前戦ハンガリーGPに続いて2戦連続となるQ2敗退を喫した。
アレクサンダー・アルボンはFP2で2番手タイムを記録していたものの、ストウでスナップオーバステアで出たことで大クラッシュを喫し、FP3ではパワーユニットに問題が発生して走行時間が失われていた。F1イギリスGP前にチームは技術陣の人事異動を行い、過去にマーク・ウェバーとダニエル・リカルドのエンジニアを務めていたサイモン・レニーを現場復帰させたが、アレクサンダー・アルボンには厳しい目が向けられ始めている。ポール・モナハンは、レッドブル・ホンダF1としてもっと優れたF1マシンを提供することができれば、アレクサンダー・アルボンはパフォーマンスを発揮できると語り、RB16の予測できないハンドリングが、シルバーストンの風によってさらに悪化していると述べた。「ここは風が強くなれば、マシンのドライビングが難しくなることをしばしば見かける」とポール・モナハンはコメント。「金曜日のペースを見れば、アレックスがQ3に到達しないことに少しがっかりしていると言うのは公平だと思う」「彼には確実に能力があり、マシンにも能力がある。我々は実際に彼がその実力を発揮できるように解決しなければならない」「セクター1には低速コーナーがあり、セクター3の終わりにも低速コーナーがあるが、他のコーナーではマシンに全く異なる特性が要求される。実際にこの場所で運転する方法を考え出すだけでいいと思っている」「そして、アレックスにバランスのとれたマシンを与えることができれば、我々全員がアレックスは誰にも気にされることなくQ3に進めることをわかっている」「その挑戦はアレックスよりも我々にあると思う。自分たちに残酷なまでに正直にならなければならない」ポール・モナハンは、走行時間が失われたことがアレクサンダー・アルボンの週末の進歩を助けなかったことを認める。「ウォールに強打することは決して彼の自信にとって良いことではない」とポール・モナハンは語った。「我々は彼のために少しスクランブルをかけてマシンを再構築した。スタッフたちは昨夜(金曜日)に再構築させた後、、今朝(土曜日)に小さな問題に対処するために素晴らしい仕事をした」「我々は彼を数回送り出すことができたし、予選前に全く走れないよりは数周でも走れた方が彼にとって利益は莫大だ」