レッドブル・ホンダF1は、2020年のF1世界選手権 第2戦 F1シュタイアーマルクGPの予選で、最終結果としては予選トップのメルセデスから1.216秒差をつけられた。ウェットコンディションという条件のため予選からギャップを紐解くのは難しいが、メルセデスF1とのギャップは着実に縮まっているようだ。先週末の開幕戦F1オーストリアGPでは、レッドブル・ホンダF1のリードドライバーとなったマックス・フェルスタッペンはメルセデス勢に約0.5秒の差をつけられていた。
レッドブル・ホンダF1の首脳陣はセットアップにミスがあったと語っていたが、それでも0.2~0.3秒は負けているとの見方を示していた1週間のインタバール中にレッドブル・ホンダF1は、開幕戦のデータを元に修正。特に高速コーナーで見られていたリアのバランス不足を解消したことは、ドライで行われたフリー走行1回目からはっきりと示されていた。そして、フリー走行2回目でマックス・フェルスタッペンは、メルセデスF1のバルテリ・ボッタスを0.043秒差で上回った。プラクティスではあるが、今回のセッションは意味合いが違った。土曜日の天候不良が予報されていたため、予選が中止になるリスクがあった。仮に決勝までにセッションを行わなかった場合、フリー走行2回目のタイムがグリッドポジションに直結することになる。そのような暫定予選ともいえるセッションでフェルスタッペンはメルセデスを上回っている。予選は雨となった。レッドブル・ホンダF1は旧型のフロントノーズを選択。ウエットのためダウンフォースの善し悪しはある程度相殺され、フラットなマシン特性が露出することになる。マックス・フェルスタッペンは、ルイス・ハミルトンを上回ることはできなかったが、Q1とQ2では対等な戦いを演じる。フェルスタッペンはQ1では0.109秒差、Q2では0.113秒差とハミルトンに食らいついた。Q3ではルイス・ハミルトンが“完璧”と評したラップを決めた一方で、マックス・フェルスタッペンは、アウトラップのセバスチャン・ベッテルに出くわし、さらにスピンを喫するというミスもあって1.216秒の差がついた。仮にミスがなくても、ラップの完成度を考えれば、Q1やQ2よりも差はついていたかもしれない。それでも、ドライが予想される決勝は期待が持てる。“オオカミ少年”のルイス・ハミルトンの発言が嘘か誠かはわからないが、メルセデスF1はドライコンディションで先週末よりもパフォーマンスを落としていた。特にレッドブル・ホンダF1はロングランで優れたレースペースを発揮しており、決勝では互角の戦いが期待できそうだ。2020年 第2戦 F1シュタイアーマルクGP 予選 結果 順位NoドライバーチームQ1Q2Q3144ルイス・ハミルトンメルセデス1分18秒1881分17秒8251分19秒273233マックス・フェルスタッペンレッドブル・ホンダ1分18秒2971分17秒9381分20秒489355カルロス・サインツマクラーレン1分18秒5901分18秒8361分20秒671477バルテリ・ボッタスメルセデス1分18秒7911分18秒6571分20秒701531エステバン・オコンルノー1分19秒6871分18秒7641分20秒92264ランド・ノリスマクラーレン1分18秒5041分18秒4481分20秒925723アレクサンダー・アルボンレッドブル・ホンダ1分20秒8821分19秒0141分21秒011810ピエール・ガスリーアルファタウリ・ホンダ1分20秒2431分18秒7441分21秒02893ダニエル・リカルドルノー1分19秒6621分19秒2291分21秒192105セバスチャン・ベッテルフェラーリ1分20秒3821分19秒5451分21秒651 1116シャルル・ルクレールフェラーリ1分20秒7811分19秒628 1263ジョージ・ラッセルウィリアムズ1分20秒1921分19秒636 1318ランス・ストロールレーシングポイント1分19秒6971分19秒645 1426ダニール・クビアトアルファタウリ・ホンダ1分19秒8241分19秒717 1520ケビン・マグヌッセンハース1分21秒1401分20秒211 167キミ・ライコネンアルファロメオ1分21秒372 1711セルジオ・ペレスレーシングポイント1分21秒607 1888ニコラス・ラティフィウィリアムズ1分21秒759 1999アントニオ・ジョビナッツィアルファロメオ1分21秒831 208ロマン・グロージャンハースNo Time