レッドブルF1のモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコは、セバスチャン・ベッテルはフェラーリF1ではタイトルを獲得できないと判断して自ら離脱を決めた可能性があると考えている。4回のF1ワールドチャンピオンであるセバスチャン・ベッテルは、2020年シーズン限りでフェラーリF1を離脱することを決定。一説では、シャルル・ルクレールをナンバー1に据えたいフェラーリ側が、大幅な減給と1年のみの契約を提示して、事実上、ベッテルを追い出したとも言われている。
しかし、ヘルムート・マルコは、フェラーリF1離脱はセバスチャン・ベッテル自らが決めたことだと考えている。「チーム内の状況は、大きなライバル関係が存在するが、それだけがセバスチャンを離脱に導いたわけではない」とヘルムート・マルコは RTL に語った。「セバスチャンが契約を延長しなかったのは、おそらく技術的に新たなワールドチャンピオン獲得を可能性を見せ出せなかったからだ」ヘルムート・マルコは、2021年にセバスチャン・ベッテルがメルセデスF1に加入してルイス・ハミルトンと組むことになれば魅力的だと考えているが、1年間F1から離れるのも悪くない選択肢だと考えている。「彼がその場所を得られない場合、1年間離れることは理にかなっている。何が起こるかを見るための1年としてね。2022年にはまったく新しい一連のレギュレーションと予算制限が導入される。したがって、完全な再編成が行われるし、彼の状況では優勝チームに戻るチャンスがある」また、インタビュー中でヘルムート・マルコは、オーストラリアで開幕する2つのグランプリにパドックにどれくらいの数のスタッフが参加するかについて触れた。「F1部隊には約1600人が含まれるだろう」とヘルムート・マルコは語った。グランプリには、F1チーム、FIA、ピレリ、エンジンサプライヤー、マーシャル、運営組織が含まれ、サポートレースのF2、F3、ポルシェカップもレッドブルリングで開催される予定となっており、合計で2000人を超える人々が参加すると予想される。ただし、メディアはほとんど参加しないことになるだろう。それはメディア嫌いで知られるアルファロメオF1のキミ・ライコネンにとっては朗報だ。「通常、キミもあまり話さないが、今回は完全に没頭できるね」とヘルムート・マルコは笑った。
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