レッドブル・ホンダF1のチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、今年のダブルヘッダーレースはリバースグリッド式の予選レースというフォーマットを試す絶好の機会であるとし、それに反対するメルセデスF1を批判した。F1チームは、7月5日にオーストリアで2020年シーズンを再開する計画の最終段階にあり、今後の課題にむけてどのようなことを必要であるかについてF1のオーナーとの話し合いを進めている。
5月29日(金)の電話会議では1つのアイデアとして、オーストリア、イギリス、そして、後半のいくつかのサーキットで計画されているダブルヘッダーレースで異なる予選フォーマットを試すことが議論された。最も支持されたアイデアは、土曜日にリバースグリッドのスプリントレースを予選レースとして開催し、日曜日のグリッドを決定するというものだった。リバースグリッドでのスタート位置は、チャンピオンシップの順位に基づく。しかし、大多数のF1チームがそのアイデアを支持するなか、メルセデスF1が反対したことが明らかにされている。カスタマーチームのレーシング・ポイントも検討に時間をかけることを望んだとされている。そのようなルール変更は満場一致でのサポートが必要であるため、メルセデスF1がその考えを変えなければ、予選レースのアイデアは断念しなければならなくなる。クリスチャン・ホーナーは、ダブルヘッダーの2回目のレースでより多くの関心を生み出すためには、リバースグリッド式の予選レースは必要であり、F1は大きな機会を失うことになると考えている。「オーストリア、シルバーストン、そして今年の後半に開催される可能性のある2連戦以上に良い機会が得られるとは思わない」とクリスチャン・ホーナーは語った。「問題は、同じ会場で同じフォーマットを繰り返すだけの場合、結果は非常に似ている可能性が高いということだ。我々は別のことを試す理想的な機会を得たと思っている」「そして、最初のレースからチャンピオンシップに参加することが明確であり、それがシーズン中に変わるものではない限り、問題はないだろう」「残念ながら、反対していたチームが1つあった。そのため、その機会を失うのは残念だ」クリスチャン・ホーナーは、現チャンピオンであるメルセデスF1がグリッドの後方に沈む可能性のあるルールに反対する理由は理解できるが、そのような懸念は脇に置くようチーム代表のトト・ヴォルフに求めた。「過去2年間、我々はオーストリアGPで優勝しており、特にその会場では、我々は多くのことを失う可能性がある」とクリスチャン・ホーナーは続ける。「F1にとって全体的にポジティブなものになると思う。2つの週末に同じ場所にいる以上に別のことを試す機会があるとは思わない」「1週間後、事実上の同じイベントの再放送することにはあまり大きな魅力があるとは思えない」「より魅力的で心をそそられる別のフォーマットがあるのだから、メルセデスが最終的にこれをサポートしてくれることを願っている」クリスチャン・ホーナーは、リバースグリッド形式が先に進まなかった場合、F1は第2レースのためにできることは非常に限られた選択肢であると述べた。「施設が異なるレイアウトを実行する能力を持っているなら、それを検討することができるが、それはオーストリアには存在しないと思う」とクリスチャン・ホーナーは語る。「唯一できるおとはサーキットを逆方向に走らせることだ。しかし、安全の観点からすれば、それは不可能だ。安全性の観点からそれに対応できるように設計されていない」「シルバーストンはレイアウトが異なる可能性があるが、この機会(リバースグリッドレース)を最大限に活用できないことになれば残念だ」「これは、将来のために何か異なることを検討する絶好の機会でもある」