レッドブルF1は、新型コロナウイルス危機による予算上限の引き下げについての評決でジュニアチームであるアルファタウリと共同戦線をはることはないと報じられている。2020年のF1世界選手権は、新型コロナウイルスのパンデミックによって7月までの10戦がキャンセルとなり、F1チームは大きな財政危機に陥る危機に直面している。この危機を乗り越えるためにF1チームはさらなる予算上限の引き下げを議論している。
昨年の時点では2021年から1億7500万ドルの予算上限が導入される予定だったが、現在、多くのチームがそれを1億ドルまで引き下げることを求めているが、トップ3チームであるメルセデス、フェラーリ、レッドブルはこの動きに反対している。通常、このような変更にはF1チームの全会一致での合意が必要になるが、FIA(国際児童連盟)は、現在の状況は緊急事態であり、新しいレギュレーションを実施するために過半数の同意が得られれば実施できるようルールを変更した。したがって、10チーム中6チームの同意が得られれば予算上限を引き下げることができることになる。そして、これまでそのような評決にはビッグチームとカスタマーチームの同盟が大きな役割を果たしてきた。メルセデスはレーシングポイントとウィリアムズ、フェラーリはハースF1チームとアルファロメオ、レッドブルにはアルファタウリという同盟チームがおり、通常はビッグチームの意見にカスタマーチームが足並みをそろえる。しかし、Auto Motor und Sportの情報筋によると、レッドブルは独自の計画を立てており、アルファタウリが自らの利益のために票をいれることを許可したという。そのため、現時点ではフェラーリ、メルセデス、レーシングポイント、レッドブルが反対票を投じ、マクラーレン、ルノー、ウィリアムズ、アルファタウリが予算制限の賛成票を入れると考えられている。したがって、ハースとアルファロメオが決定を左右することになりそうだ。F1オーストラリアGPの投票の際には2つのチームは必ずしもフェラーリの方針には従わないことを示した。
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