レッドブル・ホンダF1のモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコも、フルシーズンを開催できるように2021年の上旬まで延長する可能性ががあると語る。フェラーリのF1チーム代表を務めるマッティア・ビノットは、できる限り多くのレースを開催するために2020年のF1世界選手権を2021年までまたがる“スーパーシーズン”にすることにF1チームは前向きだと語っていた。
ヘルムート・マルコもその意見に同意している。「シーズンがクリスマスの終わりまで、または新年にまで及ぶ可能性が高まると考えている」とヘルムート・マルコは Kleine Zeitung に語った。「なぜいけないのか? 12月のアブダビでのテストをキャンセルしてシーズンを継続する。最終的に、時間を節約することになるし、場合によっては費用を節約することもできる」同じ会場で2つのグランプリを開催するというアイデアもあるが、ヘルムート・マルコは、その計画は現実的ではないとしては賛成していない。「我々はモントリオールでシーズンを始めることになるし、それもまだ確かではない」とヘルムート・マルコは語る。「2レースを開催することはそれほど重要ではない。主催者との契約があり、TVチャンネルとの契約がある」 「それに時間的にどのように実現する? 土曜日に1つのレース、日曜日に1つのレースか?」新型コロナウイルスの世界的な大流行を受け、2020年のF1世界選手権は、序盤8戦が延期もしくは中止となっている。現時点では、6月14日の第9戦カナダGPが開幕戦となるが、感染はまだピークの兆候を見せておらず、その可能性はますます低くなっている。今週初め、F1のCEOを務めるチェイス・キャリーは、ロックダウンが緩和されれば、年内に15~18戦のスケジュールを組みなおすことができると信じていると語っているが、政府が今後数か月ですべてを正常に戻る可能性は低く、そのような大規模なカレンダーを今年どのように組み込むことができるかはわからない。