レッドブルのF1チーム代表を務めるヘルムート・マルコは、エンジンパートナーのホンダは2020年のF1世界選手権にむけた冬の進歩に“かなり満足している”と語る。ホンダF1は、2019年からレッドブルのエンジンサプライヤーとなり、マックス・フェルスタッペンがF1オーストリアGPで2006年以来となる勝利をもたらした。フェルスタッペンは3勝を挙げてドライバーズ選手権を3位で終え、ホンダは2015年にF1に復帰して以来、最も成功したシーズンをマークした。
2020年のF1世界選手権にむけた冬のホンダのF1エンジン開発について質問されたクリスチャン・ホーナーは、ホンダF1からポジティブなフィードバックを受け取ていると語る。「彼らはかなり満足しているように見える」とクリスチャン・ホーナーは語る。「エンジンは昨年を通じてコンタントに進歩を遂げた。最新のエンジンはその進化の次のステップだ」「ホンダは彼らのダイナモで多くの走行距離を走らせている。我々は明らかに彼らと密接に連携しており、エンジンをシャーシに統合している。「彼らとは競争のモチベーションと欲求を共有しているし、実際に昨年達成した3つの勝利とそれに付随する他のすべての成果を築き上げている」「彼らは次のステップを果たすことに非常に集中している。5年前から現在までの彼らの位置を考えれば、彼らが達成したターンアラウンドは驚くべきものだった。非常に印象的だ」ホンダは、2015年から2017年のマクラーレンでの作業において、信頼性問題とパフォーマンス不足に悩まされた3つの困難なシーズンに耐えた。マクラーレンとホンダは最終的に決別し、ホンダは2018年にトロロッソとパートナーシップを開始。2019年レッドブルがルノーからホンダに切り替える道を開いた。ホンダは、以前の年よりも2019年までライバルのパワーユニットメーカーとのパフォーマンス差を大きく縮め、シーズン終了までにレッドブルにメルセデスとフェラーリと定期的に戦う機会を与えた。マックス・フェルスタッペンは、ホンダF1はこれまでのすべての期待に応えており、2020年もF1エンジンが継続的な進歩を遂げることを確信していると語る。「一緒に仕事を始められることに本当に興奮していた。がっかりさせられることはまったくなかった。ホンダF1との仕事を本当に楽しんでいる」とマックス・フェルスタッペンは語る。「彼らは非常に集中しているし、シーズンを通して彼らが果たしたステップはとても良かったと思う。もちろん、ドライバーとしては常にもっと多くを求めるものだけど、それは彼らも同じだ。彼らは常にもっと多くを望んでいる」「そして、シーズン終盤にかけて非常に競争が激しくなったように思う。例えば、ブラジルでのピエール(ガスリー)とルイス(ハミルトン)の間のドラッグレースを見てわかるように、僕たちはメルセデスにかなり近づいたと思う」「フェラーリについては、僕にはわからない。まだ少し僕たちの前にいると思っている。でも、冬の間ずっと、ホンダはいくつかの本当に良いステップを踏み出したと思う」「他の人がどれくらいのことをしたかを見てみるつもりだ。彼らも改善するからね。僕たちが彼らよりも大きなステップを踏み出せていることを願っている」