レッドブルF1のモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、2020年末でタイトルスポンサーのアストンマーティンを失うが、それによってレッドブルとホンダF1とのコラボレーションが“さらに容易”になると語る。アストンマーティンは、2017年からレッドブル・レーシングのタイトルスポンサーを務め、チームはアストンマーティン・レッドブル・レーシング(Aston Martin Red Bull Racing)として参戦。
その結果、2019年はアストンマーティンを名乗るチームに何の資本関係もないホンダがF1エンジンを供給するという不思議な状況となっていた。だが、先月末、レーシング・ポイントF1チームのオーナーであるローレンス・ストロールがアストンマーティンの株式を取得して取締役に就任。レーシング・ポイントF1チームは、2021年からアストンマーティンのワークスチームとしてF1に参戦することが発表された。この決定を受け、レッドブルはアストンマーティンとのタイトルスポンサー契約を2020年末で終了することを発表。F1の独占条項から解放することで、アストンマーティンはF1内での資金調達と代替機会の追求に必要な投資を生み出すことができるようになった。だが、レッドブルF1のモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、アストンマーティンがチームを去ることで、ホンダとの仕事がさらに容易になると語る。ホンダF1は、現在のところ2021年までしかF1にコミットしていないが、レッドブルはホンダF1との関係に「満足している」とコメント。「特に我々は信頼性における技術的な進歩に本当に満足している」「だが、コラボレーションを成功させるのは、マーケティング、プロモーション、ドライバートレーニングを含む全体的なパッケージだ。タイトルスポンサーとしてのアストンマーティンとの関係の終了により、ホンダとの仕事がさらに容易になった」