レッドブル・ホンダは、2019年 F1ブラジルGPの決勝レースで、ピエール・ガスリーが2位表彰台、ダニール・クビアトが10位でレースを終えた。クリスチャン・ホーナー(チーム代表)「マックスにとって償還だった。今日は我々がひとつの目標を持ってレースに臨んだ。それは勝利することだ。ライトが消えた瞬間から、マックスはリードを手にして見事にレースをコントロールした」
「ルイスが我々の直前でピットに入って2ストップ戦略を行い、ウィリアムズのアンセーフリリースでマックスのリードが損なわれたものの、ニュータイヤのアドバンテージをフルに生かして即座にルイスを抜き返した。そこからはマックスがレースをコントロールし、最後のピットストップではメカニックたちが1.9秒でマシンを送り出すという驚異的な仕事をしてくれた。セーフティカーが出動した際、後続車がステイアウトする可能性があることを知りながら、リードするポジションからピットに入るべきかどうか、恐ろしい決断を下さなければならなかった。ストラテジストのハンナがピットインを勧めてくれたので我々はそうした。そして、マックスが再びルイスを抜き返してくれた。アレックスも本当に強力なレースを戦い、フェラーリやメルセデスとホイール・トゥ・ホイールのバトルを繰り広げていた。ターン1のアウト側からセバスチャンをオーバーテイクし、最後のセーフティカーでピットインしたルイスの前に出ることに成功した。残念ながら、最後のラップでルイスがスペースに飛び込んだが、そのスペースは急激になくなり、接触に至った。チームにとっては1-2フィニッシュになり得たし、アレックスの2位が取り上げられてしまったが、それでも、アレックスは素晴らしいグランプリを戦ったので、顔を上げてブラジルを離れてほしいと思っている。最後に、非常に強力な週末を過ごしたピエールを祝いたい。初めての表彰台に上る彼の姿を見ることができてとてもうれしい。全体として、レッドブルの2チームとホンダにとって非常にポジティブな週末だった」マックス・フェルスタッペン(優勝)「今日はクレイジーなレース展開でいろいろなことがあったけど、僕は常にいいペースで走行でき、大事なところで何度もメルセデスをオーバーテイクすることができた。簡単なレースではなかったけど、チームが適切な戦略を立ててくれた。特に終盤のセーフティカー中のソフトタイヤへのスイッチは今日僕たちが勝つために大きなキーになった。僕はいつも完璧を目指して仕事をしているし、チームもいつも完璧なピット戦略とともに戦おうと努力をしているけど、今日はそれが完全にかみ合ったと感じている。昨年の(惜しくも勝利を逃した)レースを思うとよかったという部分もあるが、それ以上に完璧なレース展開と全員で勝ち取った勝利という意味で素晴らしい勝利だったホンダのPUについては、今日だけでなく週末を通して非常にいいパフォーマンスを見せていた。また一歩前に進むことができたので、ホンダのみんなに感謝している。アルボンとチームにとっては最後に表彰台を逃すことになり非常に残念だったが、一方でガスリーとトロロッソ、そしてホンダにおめでとうの言葉を贈りたい」アレクサンダー・アルボン(14位)「悔しいのはもちろんだけど、怒っているわけではない。ただ、とても残念だ。表彰台獲得に値するレースができていたので、どうしてもチームのために成し遂げたかった。セーフティカー解除後にリスタートしてから、フェラーリとのバトルではオーバーテイクもできて、レースを楽しむことができた。ピットインをした後のルイス(ハミルトン)はグリップもよさそうだったので、ターン1でオーバーテイクされてしまうかもしれないと予想はしていたけど、最低でも3位は獲得できるだろうと思っていた。ルイスとの距離にも余裕があったので、特に心配はしていなかった。コーナーで彼からのアタックを阻止するためにインを閉めたところ、ブラインドスポットに気づかずお互いが接触してしまうことになってしまった。もちろん彼の行動はわざとではなかったことも理解している。レースでは起こってしまうことであり、今日はついていない日だったのだと思う。終わってしまったことなので、次のレースに向けてポジティブに取り組んでいくことが必要だ。マックス(フェルスタッペン)おめでとう!彼の今日の走りは優勝するにふさわしい、素晴らしいパフォーマンスだった!」