レッドブルのF1チーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、先月のF1シンガポールGPでのパフォーマンスは“奇妙”だったが、レッドブル・ホンダはシーズン後半に良い勢いを築いていると考えている。レッドブル・ホンダは、F1オーストリアGPでマックス・フェルスタッペンが初優勝。メルセデスの連勝にストップをかけた。その後、F1ドイツGPでも再び勝利を挙げたが、F1が夏休みを終えた後は、ライバルに対する強みは失われたように見えている。
レッドブル・ホンダは、パワーサーキットであるスパとモンツァでの勝利を期待していなかったが、シンガポールでは優勝候補と目されていた。しかし、セットアップの問題によって、マリーナ・ベイではまったく競争力を発揮できなかった。「私にとってシンガポールは奇妙な出来事だった。我々はそこで失敗を犯した」とクリスチャン・ホーナーはコメント。「我々はマシン本来のポテンシャルを引き出せなかった。それは主にセットアップの問題だったと思う。そして、イベント後にそれを理解した」「シンガポールがそのサーキットになってしまったのは残念だった。それでも我々は表彰台を獲得し、両方のメルセデスを破った。救いにはならないが、自分たちのポテンシャルを最大化できなかったと感じざるを得ない」クリスチャン・ホーナーは、F1ベルギーGPでフェラーリが大きく前進したことを踏まえれば、シンガポールGP以降の結果は“期待に沿った”ものだと考えており、レッドブルとホンダは2020年にむけて勢いを増していると象徴する。「今年は常に移行の年になる予定だったし、我々は勢いをつけている」とクリスチャン・ホーナーはコメント。「ホンダが導入した各エンジンの改善はポジティブだったと思う。シャシー側は、おそらく他の競合他社よりもフロントウィングに大きな打撃を受けたと思う」「だが、それを理解し、自分たちのやり方で取り組んできた。このクルマの開発の後期段階から2020年にむけて我々は良い勢いを築いていると感じている」クリスチャン・ホーナーは、レッドブルとホンダのパートナーシップの今年の結果はすべて来シーズンの競争力のあるキャンペーンにとって良い兆候だと語る。「集合的に多くの良いことが起こっていると思うが、今年は非常に移行の年となった」とクリスチャン・ホーナーは語る。「さくらとミルトン・キーンズのエンジニアは強力し、彼らは本当にうまく融合したと思う。そして、来年中にその恩恵を期待し始めている」