レッドブルのF1チーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、ルノーとパートナーシップを組んでいた時代を回想。ルノーの物事の進め方にマックス・フェルスタッペンが不満を抱いていたことを明らかにした。レッドブル・レーシングとルノーのパートナーシップは、2010年から2013年までF1のダブルタイトル4連覇を達成したが、2014年にV6ターボハイブリッドエンジンが導入されて以降、レッドブルはルノーのF1エンジンのパフォーマンスと信頼性について批判を繰り返し、緊張関係が高まっていた。
最終的にレッドブル・レーシングは、12年間に及ぶルノーとのパートナーシップを解消し、2019年からホンダのF1パワーユニットを搭載する道を選択。ルノーは、ワークスチームとマクラーレンの2チームへと供給体制が縮小することになった。マックス・フェルスタッペンは、ルノーにしばしば批判的な発言を繰り返した。「マックスは、ルノーとその経営陣に非常に苛立っていた」とクリスチャン・ホーナーは F1 Racing に語った。「マックスは、ドライバビリティについての彼の懸念に耳を傾けているようには感じなかった。さらに、当然ながら信頼性も彼にとっては不満だった。最終的に彼は言われたことに信頼を失った」それもあってか、レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、将来、レッドブルがルノーのF1エンジンに復帰する可能性は非常にわずかだと語る。「フェルスタッペンが我々のためにドライブしている限り、我々のクルマにルノーのエンジンが搭載されることはない」とヘルムート・マルコは Auto Motor und Sport に語っている。だが、ホンダはまだ2020年にF1を続けることを保証していない。「ホンダは新しいレギュレーションが発表されるのを待っている。その後、彼らはすべてを分析し、決定を下すだろう」とヘルムート・マルコは述べた。また、クリスチャン・ホーナーは、ダニエル・リチャルドがレッドブルからルノーに移籍するによって、マックス・フェルスタッペンはリチャルドの影から抜け出せるようになったと語る。「ダニエルはとても大きなキャラクターで、マックスは少し彼の弟のようだった」とクリスチャン・ホーナーは語る。「ダニエルがチームを去ったとき、マックスは本当に責任ある立場になった。彼はもう一段階熟成し、コックピットから責任とその強力なリーダーシップを示すことができることを証明した」
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