レッドブルのF1チーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、2020年のレッドブル・ホンダのF1シートはぼぼアレクサンダー・アルボンのものだと認める。今年、レッドブル・ホンダはピエール・ガスリーをマックス・フェルスタッペンのチームメイトに起用したが、シーズン前半の不振が原因で、夏休み中にガスリーをトロロッソ・ホンダに降格させ、アレクサンダー・アルボンを起用している。
今年F1デビューしたばかりのアレクサンダー・アルボンは、先週末のF1日本GPでも力強いパフォーマンスを発揮。初めての鈴鹿サーキットにもかかわらず、予選でマックス・フェルスタッペンと同タイムを記録し、決勝ではスタートこそ失敗したものの、堅実なレースで自己ベストリザルトとなる4位入賞を果たした。夏休み以降の獲得ポイントではフェルスタッペンを上回っている。クリスチャン・ホーナーは、アレクサンダー・アルボンは“素晴らしい仕事をした”とし、2020年のレッドブル・ホンダのシートは“ほぼアルボンのもの”だと認める。「まず、アレックス(アルボン)は予選でマックス(フェルスタッペン)のタイムに匹敵するという素晴らしい仕事をした。彼の初めての鈴鹿でだ。本当に難しいドライバーのサーキットでね」とクリスチャン・ホーナーは Channel 4 にコメント。「彼が本当に良いプレーをしているのは確かだ。多くの点でシートはほぼ彼のものだ。彼がこれまでしたすべては素晴らしい仕事だと思う」しかし、クリスチャン・ホーナーは、2020年のドライバーラインナップに関する差し迫った発表を期待しないでほしいと語る。「まだ十分な時間がある。すべてのドライバーが契約下にあるので、急ぐ必要はない。だが、彼がこれまでに成し遂げたことには非常に満足してる」とクリスチャン・ホーナーは語った。アレクサンダー・アルボンは、スタートで出遅れたことで、マクラーレンを追い越すことを余儀なくされた。アルボンもそれによってトップ3との差が開き、残りのレースは“単独走行”になってしまったと認めている。しかし、クリスチャン・ホーナーは、アレクサンダー・アルボンが仕事を成し遂げ、F1でベストフィニッシュを記録したことを満足いていると語る。「彼は良いレースをした。スタートは悪かったが、そのあと挽回し、ランド(ノリス)をパスし、カルロス(サインツ)を捕まえた。カルロスがピットインしたラップで前に出た後、2ストップ戦略を成功させた」とクリスチャン・ホーナーは説明する。「残念ながら、彼は上位勢に遅れをとり、その時点では非常に孤独な4番手だった」レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコも「彼はよくなってきている」と評価するが、まだ課題はあると語る。「彼が鈴鹿で走ったのは今回が初めてだったということを考えれば、彼は非常にいい予選を行った。だが、彼はレースでのスピードをもっと高める必要がある。彼はリズムに乗るまでに時間がかかり過ぎている」