レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、レッドブル・ホンダがFIA(国際自動車連盟)にフェラーリの2019年型パワーユニットの合法性を調査するよう最も激しくプッシュしているとの報道を否定した。パワーサーキットであるスパ・フランコルシャンとモンツァでシャルル・ルクレールが2連勝を飾ったことで、フェラーリのF1エンジンの優位性がこれまで以上に明確になった。
フェラーリのF1パワーユニットに関しては、F1パドックで様々な推測が広まっている。1つは、フェラーリがバッテリーから許容されるキロワット数以上を生成しているのではないかというもの。2つ目はエンジンが特定の瞬間に燃料センサーをかかいくぐって追加の燃料を使用しているというもの。そして、3つ目はエンジンが余分にオイルを燃やしてパワーを得ているという噂がある。今週、レッドブル・ホンダのF1チーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは「FIAにいくつかの質問を送ったが、何も回答は受け取っていない」と Auto Motor und Sport にコメント。また、ライバルチームの匿名のメンバーは「それが合法であることが判明した場合には、脱帽せざるをえない」と語っている。「合法であることが判明した場合、できることは帽子を脱ぐことだけです。」ヘルムート・マルコも、フェラーリが現在享受している優位性はかなり大きいと語る。「我々は40kW(54馬力)について話している」とヘルムート・マルコは Auto Bild に語った。「だが、それは1周に限ったことだ。特にスパとモンツァの予選での速度差は明らかに顕著だった」だが、ヘルムート・マルコは、レッドブル・ホンダがフェラーリのF1エンジンの合法性についてFIAに尋ねられている原動力であることを否定した。「フェラーリを指摘しているのは主に我々ではない。ルノーとメルセデスだ」とヘルムート・マルコは語った。FIA技術代表を務めるジョー・バウアーは「これまでのところ、すべて合法だ」と語っている。