角田裕毅は、レッドブルジュニアの次のF1候補として評価されており、来季はF2にステップアップすることが計画されている。レッドブルはジュニアドライバーが枯渇しており、F1のスーパーライセンス取得に必要なポイントを獲得しているドライバーはいない。最も近づいていたダニエル・ティクトゥムは成績不振を理由にバッサリと切られている。
レッドブルのジュニアドライバーには、ゲルハルト・ベルギーの甥にあたるルーカス・アウアー、そして、パトリシオ・オワードがおり、二人とも日本でスーパーフォーミュラに参戦している。しかし、レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは二人に厳しい評価を下している。「ルーカスのフォーミュラキャリアは終わりに近づいている」とヘルムート・マルコは Speed Week にコメント。パトリシオ・オワードについては「我々が想像していたほど状況はうまくいっていない」と語った。そして、ヘルムート・マルコは、角田裕毅を2020年にF2に参戦させることを明らかにした。ホンダのF1育成ドライバーでもある角田裕毅(19歳)は、今年レッドブルのジュニアドライバーとして同社のブランドを背負ってFIA-F3にフル参戦しており、先週末のイタリア大会のレース2で初優勝。シリーズランキング8位に浮上した。2018年のFIA-F4チャンピオンである角田裕毅は、12点のスーパーライセンスポイントを保有しており、FIA-F3でこのまま8位以上をキープすれば、3点以上を加点することになる。仮に2020年にF2で4位でシーズンを終えれば、スーパーライセンスの取得条件を満たすことになる。はコメント。レッドブルのF1チーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、ホンダF1とのパートナーシップを継続していけば、将来的に日本人ドライバーを乗せる可能性があると語る。「もし十分な能力を持っている選手が現れれば、レッドブル・レーシングに日本人ドライバーが誕生する可能性だってある」と夏休み明けにクリスチャン・ホーナーはコメント。「有望な選手は多く、角田裕毅はこのスパで予選3番手に入るなど、面白い存在だし、ほかにも有望な日本人ドライバーがいる」レッドブルとホンダの両方から支援を受けている角田裕毅は、近い将来、日本人F1ドライバーの誕生に最も近いドライバーになるかもしれない。