レッドブル・レーシングは、ホンダのF1エンジンよりもRB15のシャシーを改善することが先決だと考えており、スイートスポットのロックを解除するための“魔法のパスワード”を見つけられることを願っている。マックス・フェルスタッペンとピエール・ガスリーは、レッドブル・ホンダ RB15から一貫して最大限のパフォーマンスを披露することに苦労している。それはRB15のセットアップのウインドウが狭く、パフォーマンスを最大限に発揮してタイヤを機能させることができていないことに起因する。
開幕戦オーストラリアGPで3位表彰台を果たし、第2戦バーレーンGPで4位入賞を果たしたマックス・フェルスタッペンもRB15のハンドリングにフラストレーションを抱えており、今年からレッドブル・ホンダに移籍したピエール・ガスリーはまだQ3進出を果たしていない。レッドブル・レーシングのF1チーム代表クリスチャン・ホーナーは、現状のRB15はドライバーを難しい状況に追い込んでいると認める。「現時点でトリッキーなマシンになってしまっている」とクリスチャン・ホーナーはコメント。「我々の作動ウインドウはかなり狭い。マックスは非常にうまく対処しているが、ピエールにとってはより厳しい状況となっている。適応できると確信しているがね」クリスチャン・ホーナーは、バーレーンの週末に改善が必要な部分が浮き彫りになったと述べ、火曜日と水曜日に実施されるインシーズンテストで取り組む必要のある箇所がいくつかの指標が得られたと語る。テストについてクリスチャン・ホーナーは「完璧なタイミングだ」とコメント。「もっと多くのパフォーマンスを見い出す必要がある。今週末はフェラーリは非常に強かった。メルセデスが1-2を達成したのはラッキーだったが、フェラーリは支配的だった」「フェラーリに対しての我々の強み/弱みがどこにあるのかを理解することが非常に重要だ」「一旦ウインドウに入り、特にこれらのタイヤでは...彼らは2週間前とは別のチームに見えた。メルセデスはその反対だった」「とにかく魔法のパスワードが何であるかを理解することが重要だ」クリスチャン・ホーナーは、バーレーンではフェラーリのストレートスピードにはホンダに対して明らかなパワーアドバンテージがあったことを認めつつも、ホンダがそれを妨げている要因だとは思っていないと語る。「フェラーリは彼らが異なるギアを選択したかのようだ」とクリスチャン・ホーナーは語る。「彼らのストレートでのパフォーマンスはかなり印象的だった。シャシー側でもっと解決していかなければならない。エンジンは順調に進歩を果たしている」「我々の大きな焦点はタイヤの問題を理解し、マシンを優れた作動ウィンドウに入れることにある」レッドブルは何が必要かを理解するために開幕2戦で多くのセットアップの方向性を実験した。それらの試みのいくつかはうまくいかなかったが、クリスチャン・ホーナーはチームがクルマに対する理解を深めるために価値のあることだったと語る。「このような問題を追及しながら、問題を抱えたまま動いているとき、これまでは他のエリアを批判してきた」とクリスチャン・ホーナーはコメント。「我々は今週末からたくさんの良いデータを得ることができたし、我々が焦点を合わせる必要のあるエリアを理解し始めている」