レッドブル・レーシングが、ホンダのF1エンジンを搭載した2019年F1マシン『RB15』の新車発表について言及。今年も新車発表を行うが、日程に関しては『もう少し待ってもらう必要がある』と述べた。伝統的にレッドブルは、デザイナーのエイドリアン・ニューウェイに時間を与え、開発期間を最大限に設けるためにギリギリまで新車の製造を遅らせてきた。
しかし、2017年のプレシーズンテストでルノーのF1パワーユニットに信頼性トラブルが発生して満足に走行できず、加えてシーズン開幕後は風洞とトラック上のデータの相関関係に問題を抱え、シーズン後半に巻き返したものの、タイトル争いに絡むことができなかったことから、昨年は新車開発の最終期限に関してのアプローチを変更し、プレシーズンテスト初日の1週間前に新車を公開し、そのままシルバストーンでシェイクダウンを実施している。レッドブル・レーシングは今シーズンからホンダのF1パワーユニットを採用。姉妹チームのトロロッソが昨年1年間ホンダのF1エンジンを走らせていたとは言え、パートナーシップ初年度となる今年は予期せぬトラブルに見舞われる可能性もある。今年もレッドブル・レーシングは新車での始動を早めるようであり、Motorsport-Magazin.com の報道によると、レッドブル・ホンダは1月24日(木)にクラッシュテストを実施したという。クラッシュテストの合否はまだ明らかになっていないが、問題なければ、プレシーズンテスト開始前にフィルミングデーを利用してシルバーストン・サーキットで2019年F1マシン『RB15』のシェイクダウンを実施するようだ。レッドブルは、公式サイトで2019年F1マシンの発表について言及。「今年の新車発表は、完全に新しいデザインはもちろんのこと、我々が冬の間に頑張ってきたものをお披露することになる」と述べた。「今年は物理的にも外見的にも大きな変更があるため、我々はミルトンキーンズで最高の“ブル”を作るために懸命に作業している」「我々は常に新車発表を楽しんできたし、今年もそれは例外ではない。今のところ、我々の口は封じられているので、もう少し待ってもらう必要がある!」レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは「常にタイトではあるが、我々はニューウェイに最初の公式テスト日が発表日ではないと伝えている」と述べている。だが、レッドブル・レーシングは、RB15のシェイクダウンテストでマシンの秘密を隠すことになるかもしれない。過去にレッドブル・レーシングは、マシンにカモフラージュ塗装を施した暫定的なカラーリングを採用している。特に昨年マシンに施されたネイビーとブルーのデジタルカモフラージュの特別カラーが施されたF1マシンは大きな反響を呼んだ。今年もレッドブル・レーシングはカモフラージュ塗装を計画しているようであり、ヘルムート・マルコは「それはデザインを少し隠すことができる」と付け加えた。現時点では、レッドブル・レーシング、メルセデス、ハース、ウィリアムズを除く6チームが新車発表のスケジュールを公表している。現時点では2月11日(月)のトロロッソ・ホンダ STR14が最も速いお披露目となるが、最速を好むF1。例年のように何の前触れもなくゲリラ的に新車の画像が公開される可能性もある。特にリッチエナジーをタイトルスポンサーを迎えるハースがどのようなカタチで新車を発表するかは注目だ。2019年 新車発表スケジュール2月11日(月) トロロッソ / オンライン 2月12日(火) ルノー / エンストン2月13日(水) レーシングポイント / カナダ 2月14日(木) マクラーレン / ウォーキング2月15日(金) フェラーリ / マラネロ 2月18日(月) ザウバー / バルセロナ未定 メルセデス 未定 レッドブル 未定 ハース未定 ウィリアムズ