レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーは、F1シンガポールGPのオープニグラップでの事故がマックス・フェルスタッペンの責任だと述べたフェラーリを非難した。そう見える人は「視力検査を受けるべきだ」と反論した。2番グリッドからスタートしたマックス・フェルスタッペンは、ポールスタートのセバスチャン・ベッテルと4番グリッドから好スタートを切ったキミ・ライコネンのフェラーリ勢に挟まれるかたちでターン1に進入。
左側からライコネンが上がってきているに気付かなかったベッテルが、フェルスタッペンをカバーするためにマシンを寄せたところ、フェルスタッペンはライコネンと接触した。この接触でキミ・ライコネンはコントロールが失ってベッテルに接触。その勢いでライコネンは、ターン1で再びフェルスタッペンと接触。押し出されたフェルスタッペンはフェルナンド・アロンソに接触して3人がリタイア。マシンにダメージを負ったセバスチャン・ベッテルもターン3で単独スピンを喫してウォールにクラッシュしてリタイアした。レース後、セバスチャン・ベッテル、キミ・ライコネン、マックス・フェルスタッペンの3人はレーススチュワードから召集を受けた。事故直後、フェラーリの公式Twitteは「フェルスタッペンがキミを押し出し、セブに突っ込んだ」とマックス・フェルスタッペンを非難するメッセージを投稿した。レース後、フェラーリの投稿について質問されたクリスチャン・ホーナーは「あれを見ていて、どうやったらそんな考えになるのかまったく理解できない」と Sky Sports にコメント。「セバスチャンがかなり強引に左に寄せているのがわかるはずだし、キミは右に寄せていたため、マックスは行き場をなくした。彼はまっすぐ走っていただけであり、こういった結果になってしまったのは非常に不運だったとしか言いようがない」「彼はセバスチャンに集中していたが、それでもストレートラインを取っていた。セブが左に寄せてきたのは見ればわかる。彼が幅寄せし続けたためにマックスは行き場を失った」」「これもレースだ。あのような形で3台がコーナーに向かえばああなる。ただ、マックスが存在を消すのだけは無理な話だ」 マックス・フェルスタッペンは、名指しでセバスチャン・ベッテルに責任があると非難。クリスチャン・ホーナーも、マックス・フェルスタッペンが間違ったことをやったとは思っていないとも主張していた。「彼(ベッテル)にはキミがマックスの向こう側にいたのが見えなかったのだろう。彼はマックスに対してアグレッシブにきており、キミは別の側から上がってきていた。それが事実だ」「フェルスタッペンに非があるという者がいるなら、視力検査を受けるべきだ」「フェルスタッペンから『自分はまっすぐ走っていたし、どうなるか想像ができたので、何とか回避しようとしたけど、彼らが両側からあっという間に来てしまった』と言われたよ。マックスは今回のインシデントに関して非難される理由はまったくない」関連:【動画】 フェラーリ2台とフェルスタッペンが1周目にクラッシュリタイア