レッドブルの燃料サプライヤーであるエクソンモービルは、ルノー製エンジンのパフォーマンス改善を目指してF1イギリスGPでアップグレード版の燃料を投入する。レッドブルは、F1カナダGPでルノーによる大幅なエンジンアップグレードを期待していたが、それは実現しなかった。ルノーは、残りの2017年シーズンの焦点は信頼性とパフォーマンス増加だとしており、そのひとつをバクーで導入している。
ルノーは、F1アゼルバイジャンGPで新しいエンジンモードとセッティングを導入したが、レッドブルは開発範囲にフラストレーションを抱えており、マックス・フェルスタッペンは、エンジンの進展不足が2018年に成功するチャンスを妨げる可能性があると懸念を示している。そのため、レッドブルは、今年からモービル1とエクソンモービルのブランドでチームに燃料と潤滑油、オイルを供給するエクソンモービルとともにパフォーマンス改善に乗り出している。エクソンモービルは、マクラーレンとの長年のパートナーシップを解消して今年からレッドブルとタッグを組んでおり、開幕戦で新しい燃料を投入。そして、シルバーストンで次の製品の導入を目指している。「第一歩に関しては良いゲインを得ることができた」とエクソンモービルのグローバルモータースポーツテクノロジーマネージャーを務めるデビッド・ツルサキは Autosport にコメント。「2つ目の燃料からのゲインは最初ほど大きくはないが、ポジティブな増加だと思っている」「我々は数値について話すことはないが、十分に変更を合理化できるものだ」「確認次第ではあるが、内部的に我々はそれをシルバーストンでの導入することについて話をしている」近年、燃料はパフォーマンス改善において重要な役割を果たすようになってきており、フェラーリの燃料サプライヤーであるシェルは2015年後半にエンジンに25%のゲインを届けたと述べていた。それは1周あたりほぼコンマ5秒の改善に値する。デビッド・ツルサキは、エクソンモービルが、レッドブルの以前のサプライヤーだったトタルが不可能だと思っていた地点まで前進を果たしたと述べ、燃料のパフォーマンスはグリッドのライバルにほぼ匹敵していると考えている。「我々は、以前の燃料に代わって素晴らしい増加を示していると思っている。彼らがそれを実現できるとは思っていなかったが、我々はそれを実現した」「現在、我々はかなり良いポジションにいる。我々は優れた作業関係を築いており、レッドブル、そしてルノーと密接に仕事をしている」「現在、我々はライバルに匹敵する目前だと思っている」通常、エクソンモービルは年間3つの新しい燃料を導入しているが、レッドブルとのパートナーシップが発表されたのは1月と開始が遅れたことにより、3回目のアップグレードは2018年のスタートになると述べた。「3回目のアップグレードは来年を目指している。我々は2018年のためのケミストリーとプロセスに取り組んでいる。昨年はそれをする機会がなかった」
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