レッドブルは、“ハロー”よりも自身のコックピット保護コンセプトの方がメルボルンでのフェルナンド・アロンソのようなクラッシュには良いと考えている。レッドブルは、F1オーストラリアGPの週末にドライバーが脱出するために天井が開いたキャノピー型のコックピット保護コンセプトを発表。しかし、この案はFIAによってすでに除外されている。
だが、それはフェルナンド・アロンソが横転してクルマが大破する大クラッシュを起こす前のこと。その後、ハローについての議論が再熱している。「アロンソの事故では、怪我を負ったり、クルマが燃え出した場合、ハロー・システムは確かに不利だった」とレッドブルのヘルムート・マルコは Servus TV にコメント。ヘルムート・マルコは、実際に「ドライバーは自分で出てくることができた」と主張し、2009年のフェリペ・マッサのような事故では「ハローは事故の結果を防ぐことができない」と述べた。ヘルムート・マルコは、レッドブルのコンセプトがハローに「類似した保護を提供」するが「F1のDNAは完全に壊されてはいない」と主張する。レッドブルのコンセプトの“唯一の欠点は、ウインドシールドがオイルや埃で“可視性を損なう”ことだと付け加えた。だが、フェリペ・マッサは、2本の柱があるレッドブルのコンセプトは、ドライバーが左右を見る際には可視性を損なうかもしれないと Auto Motor und Sport に述べた。レッドブルは、自身のコンセプトが分析にために少なくともFIAに手渡されたことを確認した。「様々なワーキンググループなどによって、2つのシステムのうち1つが採用されると推測している。美学に関しては、大部分が我々の側にいる」