レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーは、ホンダが2016年のエンジン供給に年間3000万ドル(約37億円)以上を要求したと明かした。ルノーとの契約解消を告げたレッドブルは、メルセデスとフェラーリから供給を拒否され、ホンダにアプローチした。「ホンダは、エンジンに年間3000万ドル以上を我々に請求したがっている。完全に馬鹿げた数字だ」とクリスチャン・ホーナーは述べた。
現在のパワーユニット/ギアボックスの契約金は1700万〜2200万ドル(約20億6,000万円〜26億7,000万円)と推定されている。FIAは、2017年までにパワーユニットを1200万ドル(約14億6000万円)、トランスミッションを150万ドル(約1億8000万円)まで引き下げたいと考えたが、フェラーリはがこれを拒否。代替案として、FIAとバーニー・エクレストンは、より安価な2.5リッター ツインターボV6エンジンを独立系メーカーに供給させる計画を進めている。だが、当然のことながら、メルセデスとフェラーリはこの“パラレル”エンジン案に反対している。「問い合わせる必要がある合法的な質問がある」とメルセデスのトト・ヴォルフは述べた。「小規模チームにとってエンジン価格は適切か? F1にとってこのエンジンコンセプトは正しいのか? 我々はそれを議論することができる」「ひとつの屋根の下で全員の利益を一致させるのは困難だ」「そこには政治的な要素もある。チームはそれがメルセデスの優位を打破する方法だと考えるかもしれない。また、エンジンのプライスダウンを望むジャン・トッド、自動車メーカーがあまりに力を持っていると考えているバーニー・エクレストンがいる」「だが、実際にそうなのだろうか? 私にはわからない。私がわかっているのは、自分たちのゴールを追求している多くの人々がいるということだ」