レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーは、セバスチャン・ベッテルにレッドブル離脱を決意させたのは、今シーズン彼が直面している数々の問題ではなく、フェラーリの魅力だと考えている。 セバスチャン・ベッテルは、2014年末でレッドブルを去ることが決定。その後の計画については間もなく発表するとしている。
フェルナンド・アロンソのフェラーリ離脱が有力視されており、セバスチャン・ベッテルはアロンソの後任としてフェラーリに加入する考えられている。レッドブルにはトロ・ロッソドライバーのダニール・クビアトが昇格することが発表されている。今シーズン、セバスチャン・ベッテルは、メルセデスより性能面で劣るルノーのパワーユニットのせいもあり低迷しており、チームメイトのダニエル・リカルドの方がレッドブルのパッケージを生かしている。さらに天才デザイナーのエイドリアン・ニューウェイが、来年から一線を退くことが決まっており、空力部門のトップ、ピーター・プロドロモウはマクラーレンに移る準備を整えている。 それらの要因がセバスチャン・ベッテルに離脱を決意させたのかと質問されたクリスチャン・ホーナーは「それらが本当の要因だったとは思えない。まばゆい輝きを放つ別のチームに魅入られたのだろう。彼は人生とキャリアにおいて、ここが正しいタイミングだと感じた」とコメント。「我々はその決定を尊重するし、ドライバーの意志に反して彼を押さえつけるつもりはない。心ここにあらずなら、良かったときの思い出を胸に前を向いた方がいい。彼は新しいチャレンジが欲しかったのだと思う」 「自分の心が他にあると彼は認めた。我々は彼と一緒に達成したことの全てに大きなプライドを持っているし、彼を押しとどめるのは正しくないだろう。このチームに思いがない者は、解放してやるべきだ。チームは新しい時代に立ち向かう」 セバスチャン・ベッテルは、3日(金)の夜にクリスチャン・ホーナーに離脱の意志を伝えたといい、チームは間髪入れずにダニール・クビアトの昇格を発表した。 「私くらいセブのことをよく知っていると、彼の気持ちが少し乱れているのがボディーランゲージからわかるものだ。彼は昨晩私に会いに来て、自分の考えと立場を知らせてくれた。そして、我々は行動を起こしたんだ」 レッドブルにとってフェルナンド・アロンソが選択肢の1人だったことはあるのかと質問されたクリスチャン・ホーナーは「フェルナンドは素晴らしいドライバーだ」とコメント。「だが、若手を支援するというのが常に我々の哲学だった。セバスチャンやダニエル・リカルドもそうだし、次はダニール・クビアトだ。彼は本当にエキサイティングな才能と展望を持っている。自分たちの哲学に従うだけだ。彼は未来のスターだと確信している」
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