レッドブルのヘルムート・マルコは、ダニエル・リカルドとの契約は少なくとも3年だと述べた。レッドブルは2日(月)、マーク・ウェバーの後任としてダニエル・リカルドと契約したことを発表。F1の“シリーシーズン”のひとつが終焉を迎えた。オーストリアのメディアは、ダニエル・リカルドが少なくとも3年契約を結んだと報道。
レッドブルのヘルムート・マルコは「我々にとって継続性が重要だ」と Servus TV にコメント。「したがって、契約は少なくとも3年だ。ダニエルは、最も若い候補者だっただけではなく、最もポテンシャルの高い一人だった」2014年のセバスチャン・ベッテルのチームメイト候補には、キミ・ライコネンやフェルナンド・アロンソといったチャンピオンの名前も挙げられていたが、レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーは、レッドブルが育成してきたダニエル・リカルドが最終的には“当然の選択”だったと述べた。その一方で、この決断によって4年連続王者になる可能性が高いとみられるセバスチャン・ベッテルのレッドブル内での影響力が高まったとの解釈もある。実際、ドイツの Welt や Bild は、ダニエル・リカルドを“取るに足らない者”と表現。また、ヘルムート・マルコは、ドライバー決定にセバスアチャン・ベッテルの発言権があったことを認めている。「チームの決断であり、もちろんセバスチャンも意見を求められた」Telegraph の記者トム・ケアリーは、レッドブルのドライバー発表のタイミングが奇妙だったと述べた。トム・ケアリーは、このタイミングが「サッカーの移籍期限による混乱のさなかであり、スポーツ界のトップジャーナリストがF1映画“ラッシュ”のロンドンプレミアにいるときだった」と指摘した。「おそらく、レッドブルはあまり注目されたくなかったのだろう。オーストリアの支援を受けるこのチームは、一部で彼らの選択があまりにコンサバティブだとして批判されてきた」だが、レッドブルは、ダニエル・リカルドが“ナンバー2”ではないと主張。ダニエル・リカルドは、セバスチャン・ベッテルと平等な扱いとマシンを得るとしている。ただ、ヘルムート・マルコは、姉妹チームであるトロ・ロッソから昇格するダニエル・リカルドが、実力を発揮できるようになるまで“3〜5レース”かかるだろうと認める。だが、ダニエル・リカルドにとっては、ようやくの正式発表によって大きな安堵を迎えたようだ。「待ったよね」とダニエル・リカルドは Servus TV で笑顔をみせた。「いつも電話を離さないようにしていたよ!」ダニエル・リカルドと同じレッドブルのジュニアドライバーで、現在トロ・ロッソでのチームメイトであるジャン・エリック・ベルヌも候補者だったとヘルムート・マルコは述べた。「マーク・ウェバーが我々の元を離れると彼らが知ったときに2人とも調子を上げた。残念ながら、1人しか取ることはできない。だが、ジャン・エリックにはトロ・ロッソで来年チャンスがあるだろう。彼も若いが、忍耐を身につける必要があるだけだ」関連:レッドブル、ダニエル・リカルドとの2014年の契約を正式発表
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