レッドブルは、F1イギリスGPの決勝レースで、マーク・ウェバーが優勝、セバスチャン・ベッテルが3位だった。マーク・ウェバー (優勝)「優勝の実感はまだないね。ずっと2位を走っていたからだろう。フェルナンドに追いつけるとは思っていなかった。でも、最後のピットストップの後、エンジニアのシアロンが、オプションタイヤに交換してからのフェルナンドはあまり調子が良くないと無線で言ってきた」
「。でもフェルナンドは狡猾だから、きっとタイヤをセーブしながらタイミングを見計らっているのだと思っていたんだ。でも彼との差が2秒に縮まった頃に、もしかしたら、本当に何かのトラブルを抱えているのかも知れないと思った。DRSが使えると分かった瞬間からが勝負だった。そのオーバーテイクが成功し、僕たちの努力が報われる優勝に繋がった。今日はいいグランプリだった。観客のみんなにも良いレースを見せることができたので嬉しいよ」セバスチャン・ベッテル (3位)「今日は難しかった。スタートがあまり良くなかった。少し出遅れて、その後はミハエルの後ろから抜けられなくなった。でも、戦略のお陰で、ポジションを取り戻すことができた。ピットインを早めにしたお陰で、彼の前に出てくることができたんだ。良い判断だったと思う。優勝できればもっとハッピーだったけれど、チームにとっては最高のリザルトなので満足している。ファクトリーもすぐ近くなので、ここは僕たちの地元のレースだ。雨が降らなくて良かったよ。雲がいくらか出てきていたし、雨が降れば僕にとっては有利だったかもしれないけれど、グランドスタンドのみんなにとってはすごく良かったと思う。観客のみんなも雨が降らなくて良かったと思っていると思うよ。今週末は雨で大変だったからね。僕たちにしても、コースの水のせいで渋滞ばかりで、あまり良いドライビングを見せることができなかった。でも、今日はその穴埋めができたと思っているよ」クリスチャン・ホーナー (チーム代表)「信じられないような1日だった。フェルナンドのフェラーリはハード寄りタイヤを選択してのスタートだったので、我々とは戦略が少し異なったが、計画通りにやれば我々の戦略は成功すると思っていた。スタートでセバスチャンがフィリペに抜かれて計画が少し狂ったが、1回目のピットストップをアグレッシブに仕掛けたお陰で、セバスチャンを空気がきれいな場所に出すことができ、ポジションを上げることができた。マークはオプションタイヤで行けるところまで行かせた。いずれはチャンスが巡ってくることが分かっていたからだ。第2スティントがどちらのドライバーもとても好調だったので、最終スティントは始まる時には可能性が高いことが分かっていた。マークは1周2秒くらいのペースでフェルナンドとの距離を縮めていた。その後、マークが素晴らしいオーバーテイクを仕掛けてフェルナンドを左側から抜き、4周を残す時点で1位へと躍り出た。そして見事、レースに優勝した。セバスチャンは、すごい勢いでフェルナンドを追い上げていたが、残念ながら、残りの周回数が足りなかった。しかし、今回のレースはファクトリーのすぐ近くなので、チームのメンバーも大勢来てくれていた。そのレースで2人のドライバーを表彰台に立たせることができたので最高だ。今週末は2万5000枚のファンの写真で飾られたクルマを走らせた。これはウィングス・フォー・ライフを支援するためのチャリティーで、100万ユーロの募金を集めることができた。今週末は大変なスタートだったが、最終的には太陽がファンやチームに味方してくれた。素晴らしいリザルトだ」シリル・デュモン (ルノー)「あと少しで完璧な週末になるところだった。レッドブルのためにも今回の優勝は嬉しい。マークは完璧なレースだった。彼は最後までプッシュし続けたと思う。セバスチャンも、もう少しで1−2フィニッシュを成し遂げることができたが、2人揃っての表彰台だ。エンジンに関しては、バレンシアのような問題も発生せず、今日は全てが順調だったので、とても満足している」関連:F1イギリスGP 結果:マーク・ウェバーが今季2勝目!