レーシングブルズF1のチーム代表アラン・パーメインが、レッドブル育成ドライバーのニコラ・ツォロフについて「次に昇格する立場にいる」と語り、2027年のF1昇格候補として最有力であることを認めた。ツォロフはFIA F2選手権で好調を維持しており、2027年にリアム・ローソン、アービッド・リンドブラッドとシートを争う可能性が取り沙汰されている。一方でパーメインは、現時点ではドライバーラインアップの決定を急いでいないと強調した。
ツォロフを「次の昇格候補」と評価ブルガリア出身の19歳ツォロフは、F3でランキング2位となった昨年を経て今季からF2へ参戦。ベルギー大会スプリントレースでは4位に入り、3連勝こそ途切れたものの、ランキング首位を維持している。ランキング2位のガブリエレ・ミニに22ポイント差をつける活躍を受け、一部ではすでにレッドブル陣営のいずれかのF1チームで2027年のシートを確保したとの報道も浮上している。これについてパーメインは、契約が決まったとの見方は否定しつつも、ツォロフが昇格候補の筆頭であることを認めた。「彼は本当に素晴らしい仕事をしている」「彼が候補に入っているという表現では少し控えめすぎる。次の順番にいるドライバーだと言っていいだろう」ただし、昇格時期についてはまだ何も決まっていないと説明した。「それがいつになるかは正直分からない。本当にまだそのことを考えている段階ではない」「彼は彼の仕事を続け、僕たちは僕たちの仕事をする。そして、もしレーシングブルズに昇格させるタイミングが来れば、その時に判断する」ローソンとリンドブラッドの去就にも影響かパーメインの発言は、2027年以降のレーシングブルズのドライバー体制を巡る憶測が続く中で飛び出した。報道では、ツォロフ昇格の場合はリアム・ローソンがシートを失う可能性があると伝えられているが、ローソン本人はシーズン序盤の時点で冷静な姿勢を示していた。「まだそういう話をするには早すぎる」「今季はここまで本当にいいシーズンになっている。このクルマから学ぶことはまだ多いし、それを毎週積み重ねている。チーム全体としても良い状態にある」「今はその勢いを維持することが大切だし、僕自身もチームも今の状況には満足している」ローソンは今季開幕9戦で7度のポイント獲得を記録。2025年序盤にレッドブル・レーシングからわずか2戦で降格となった苦境を乗り越え、評価を大きく回復させている。一方のリンドブラッドもルーキーイヤーから安定した速さを見せており、レーシングブルズは4戦連続ダブル入賞を達成。コンストラクターズランキングでは6位につけ、5位アルピーヌとの差を1ポイントまで縮めている。レッドブル昇格へ2人を育成することが使命パーメインは、ローソンとリンドブラッドの両者が将来的なレッドブル・レーシング昇格を目標にしていると説明。その育成こそがレーシングブルズの重要な役割だと強調した。「速いドライバーが2人いるのは素晴らしいことだ。もちろん、いずれはマネジメントが必要になる場面もあるだろう」「2人の差は本当にわずかだ。理想ラップを見てもミリ秒単位の差しかない。今年いっぱい接戦が続くはずだ」さらに、マックス・フェルスタッペンのチームメイト、あるいは将来的な後任候補として送り出せる体制を整えることが重要だと語った。「2人ともレッドブル・レーシングを目指している。それは間違いない」「そして、僕たちチームの役割も、そのチームへ送り出せるドライバーを育てることだ」「具体的な話をするにはまだ早いが、2人とも昇格できる準備を整えておく必要がある」「もし新たなドライバーが必要になれば、1人か2人の候補から選べる状態にしておきたい」ツォロフの台頭によってレッドブル育成プログラムの競争はさらに激しさを増しており、2027年のドライバー市場に向けた動向は今後も大きな注目を集めそうだ。