ビザ・キャッシュアップRBのテクニカルディレクターを務めるジョディ・エギントンが、2024年F1オランダGPの予選を振り返った。金曜日のFP2のドライ走行では、角田裕毅が7番手と好位置につけていたRBだが、土曜日になると状況は一変。角田裕毅はQ2進出を果たしたものの、0.1秒強差でトップ10シュートアウトを逃した。チームメイトのダニエル・リカルドはQ1で敗退して16番手とチームにとっては苦しい展開となった。
「両ドライバーの予選1回目の走行は、ラップタイムの面で我々の期待を下回るものだったが、2回目の走行は改善された」とジョディ・エギントンは語った。「空力バランスとツールの設定に若干の変更を加え、Q2に向けた裕毅の車のバランスを前進させ、タイヤからより多くを引き出すことができたが、このステップと最終ラップは非常に好調だったにもかかわらず、最終コーナーで0.1秒強足りなかった」「Q2セッションは非常に混戦だった。もちろん、Q2でとった方向性について、さらなるステップアップが可能だったかどうかを検証するつもりだ。予選ラップタイムが拮抗している状況では、細かい部分もすべて重要だからだ」「明日以降のことを考えると、FP2のロングランペースはまずまずだった。序盤から前方のマシンに追いつくことができれば、ミッドフィールドのトップに躍り出て、チャンスをものにできるはずだ」角田裕毅(13番手)「予選はフリー走行2の調子から大きく後退してしまったようで、とても残念です。走行ラップには満足していたのですが、なにかしらの原因でペースが大きく落ちてしまいました。難なく予選Q2に進めると思っていたのですが、予選Q1ですらとても苦労しました。トップ10入りはとても僅差の争いでした。ペースが落ちてしまった原因を探さなければなりませんが、ポイント獲得に向けて悪くない位置からスタートができます。ここ2日間は不安定な天候が続いていて、このサーキットではなにが起こるか分からないと昨年のレースで経験しましたが、ベストを尽くして戦います」ダニエル・リカルド(16番手)「風が強くタフなコンディションでの一日だった。予選ではクリーンラップを走ることがとても難しく、ほかのマシンと比べても僕たちの方がより苦戦をしていたように感じた。昨晩セットアップを調整したので今日のパフォーマンスに期待していたが、速さが足りずギリギリの走行だった。いくつかのコーナーではリアが滑ってしまい、マージンを取りながら走っていたためプッシュが思ったようにできず、よいラップにつなげることができなかった。このサーキットはコースが狭くオーバーテイクが簡単ではない。予選Q1で終わってしまったことは明日の決勝に影響してしまいそうだが、できる限りのことをしたいと思う」