ビザ・キャッシュアップRBのチーム代表を務めるローラン・メキース、レーシングディレクターを務めるアラン・パーメインが、2024年F1第2戦サウジアラビアGPの決勝を振り返った。2人が強調したのは、ケビン・マグヌッセン(ハース)が意図的にコースを外れて角田裕毅の前に出て、チームメイトのニコ・ヒュルケンベルグにピットストップのギャップを与えるためにペースを落として後続集団を抑えたことだ。
マグヌッセンには10秒ペナルティが科されたが、すでに同じペナルティを科されていたこともあり、失うものはなにもなく、そのような行為が可能となった。アラン・パーメインは、マグヌッセンの戦い方は「スポーツマンシップに反する」行為だと語った。「裕毅については、他のほとんどの人と同じようにオーソドックスなレースをした」とアラン・パーメインはコメント。「ミディアムタイヤでスタートし、セーフティカーが出たときにピットインしてハードコンパウンドに履き替えた。その後に起こったことは、ちょっと受け入れがたいものだった。マグヌッセンは意図的に裕毅の前に立つためにコースアウトし、1周あたり最大2秒ペースを落とした。それでまだ止まっていなかったヒュルケンベルグがギャップを作り、もちろん後続のマシンの前でピットインした」「これはスポーツマンシップに反する行為だ。我々も他のチームも、今後のレースについてFIAと話し合うことになるだろう」「ダニエルのレースについては、ピットストップの際にタイヤに問題があり、最後尾になってしまった。 ここから前に進むのは難しかった」「全体的に見て、クルマに対する理解で明らかに一歩前進し、予選も順調に進んだ。これはポジティブなことだ。3週間という長い離脱を経て、今はチームのための休暇を楽しみにしている。メルボルンではさらに強くなって戻ってくるに違いない」チーム代表のローラン・メキーズも角田裕毅ノレースがマグヌッセンに台無しにされたとしてペナルティの有効性に疑問を呈した。「週末に多くの良い仕事をしてきたにもかかわらず、今日はチームにとって非常に残念な結果となった」とローラン・メキースはコメント。裕毅は10位以内でのフィニッシュを目指して戦っていた。その後マグヌッセンに抜かれた。マグヌッセンはコースをカットし、チームメイトにギャップを開けて我々全員の前でピットインできるように集団全体の速度を落とした。裕毅のレースを台無しにしたため、マグヌッセンに科せられたペナルティは無意味なものとなった」「昨日の予選は非常に良かったが、残念な結果となった」「ダニエルのレースは、ダブルスタック中に非常に長いピットストップを行ったことで台無しになった。その後、彼はレースの大部分を渋滞の中で運転した。超タイトなミッドフィールドでは、すべてが完璧でないとすぐに順位を落としてしまうし、レースは確かに我々にとって完璧ではなかった」「ファエンツァとビスターでハードワークを続けるつもりであり、チームはメルボルンでの戦いを再開することを楽しみにしている」
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