ラルフ・シューマッハは、兄であるミハエル・シューマッハを擁護した。今年3年ぶりにF1復帰したミハエル・シューマッハのパフォーマンスにはこれまでも批判的な意見はあったが、ハンガリーGPでのルーベンス・バリチェロに対する幅寄せによって批判はさらに高まった。その後、ミハエル・シューマッハは謝罪したが、心がこもっていない形式的なものだと非難の声もあがっている。
「ミハエルを感情のなりロボット呼ばわりするのは間違っている。それはミハエルじゃない」とラルフ・シューマッハは語る。「彼は自分の行為について一晩考えて謝した。自分のミスに気がついたからだ。それ以外にない。みんな、彼のことを信用して、前に進むべきだ」デビッド・クルサードやエディ・アーバイン、ジャッキー・スチュワート、ニキ・ラウダなどの元ドライバーたちはハンガリーでのミハエル・シューマッハの行動を広く批判したが、ラルフはミハエルの復帰がF1にとっていいことだと主張する。「ミハエルと過去にいろいろあった人が多いのは確かだ。厳しい動きだったけど、あれはマイケルが自分の仕事をどれだけ真剣に考えているかを示していると思う。それにドライバーの観点から言えば、一瞬で物事を判断しなければならない時があるんだ」「昔、彼は厳しすぎるとか冷酷だと非難されていた。それが今では野心が足りないと言われている。それはおかしいよね。ひとつはっきりしていることがある。まだ彼自身にはいいことがないけど、彼の復帰はF1全体の助けになっている」BMWウィリアムズ時代に6勝を挙げたラルフ・シューマッハは、オファーがあれば自分もF1復帰を検討したと語る。「僕もF1に復帰しただろうけど、彼と違ってオファーがなかった。その理由をポジティブに考えると、僕たちはクレイジーすぎるってことかな。ミハエルは今シーズン、彼にまだ速さがあることをすでに何度も示してきた」