キミ・ライコネンのセクハラ騒動は、被害を訴えた女性側から多額の金銭要求があったとして恐喝として捜査のメスが入った。今週、カナダのバーで働いていた女性が、2016年のF1カナダGPの後にキミ・ライコネンとその友人からセクハラ被害を受けたとネット上で公開。キミ・ライコネンに胸を触られ、友人からは性器を触られたと主張した。
セクハラ被害があったとされるのは2年前だが、キミ・ライコネンの法律チームは、今年の5月23日に女性側から告発があり、賠償金を支払わなければ告訴するとして多額の金銭を請求されたとしている。だが、キミ・ライコネンは女性側の主張を完全に否定しており、キミ・ライコネンの弁護士は“ドライバーの名声を守る”ための唯一の手段として恐喝として被害届を出すことを決断したとしている。一方、女性側の弁護士は、金銭について話し合いがあったことは認めているものの、恐喝は誤解だと主張している。女性側の弁護を務めるLegal Logik社の代表ジェイミー・ベニズリーは、キミ・ライコネン側と議論を進めており、この件は和解に向かっていたと感じていると語っている。キミ・ライコネン側が恐喝を訴えている件について、ジェイミー・ベニズリーは「和解を前提に、彼の見解を聞き、直接もしくはテレビ会議で彼の陣営と金銭を含めて話し合う機会がありました。我々あらゆることを議論していました」とコメント。「不均衡な交渉の脅迫と感じるようなギャング行為ではありません。金銭の問題ではなく、2016年に何が起こったのかを理解しようという問題なのです」ジェイミー・ベニズリーは、キミ・ライコネン側が警察に被害届を出したことは「バズーカで蟻を殺そうとしているようなものだ」と不満を述べている。被害を訴えている女性は警察にすでに状況説明を行っており、解決には数カ月はかかるとみられている。
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