キミ・ライコネンは、F1ベルギーGPでの1コーナーでの出来事がその後の攻撃的なドライビングに繋がったというマックス・フェルスタッペンの発言に対して、F1はドライバーが個人の報復のために行動することが許されるほど安全な環境ではないと苦言を呈した。F1ベルギーGPのレース後半、遅れてブロックに動いてポジションを守ったマックス・フェルスタッペンのドライビングは大きな論争を巻き起こした。
マックス・フェルスタッペンは、その行動が1コーナーで2人のフェラーリドライバーに幅寄せされて接触したことへの反撃だったと述べており、「ターン1のことがなければ、あれほどアグレッシブにライコネンを押し出しはしなかっただろう」と言っている。木曜日の記者会見でキミ・ライコネンは、マックス・フェルスタッペンに対して個人的な感情はないとしつつも、フェルスタッペンの考え方は少し心配だと述べた。 「誰だって自分の思ったことを言う権利はある。僕は、別に彼に対して個人的な反感は持っていない」とキミ・ライコネンはコメント。「でも、僕からすると、ちょっとおかしいと思うことがいくつかある。深入りするほど興味はないけど、最初のコーナーの報復のために何かをやったなどと言い出す人がいるとしたら、それはこのスポーツでやるべきことではないと思う。このスポーツは故意に何かの報復をするには相応しい場ではない」 「それは悲惨な結果を招く恐れがある。人は間違いを犯すものだ。誰だって間違いは犯すけど、それは僕たちみんなに起きることだし、受け止めなければならない。以前のことに対する報復だなんてくだらないことを始める場所じゃない」 また、キミ・ライコネンは、マックス・フェルスタッペンとセバスチャン・ベッテルに挟まれて行き場をなくした1コーナーでの接触について、ベッテルから謝罪があったことを明かにした。 「あれは不運な出来事だった。そこまで議論するようなことではない。セブは"ごめん"と言い、僕は"いいよ"と言った。関わった僕たち3人にとっては理想的ではなかったけど、そんなものだ。次回はもう少し間隔を置くようにするつもりだけど、もう終わった話だ」