キミ・ライコネンは、自らのコントロールが及ばないインシデントによってフェラーリでの活躍が妨げられていると考えている。今年、フェラーリ復帰を果たしたキミ・ライコネンにはシーズン前から高い期待が寄せられていたが、マシンのセットアップに手こずってなかなか調子を上げられず、その期待にあまり応えられていない。
今シーズンのレースで幾度となく大事な場面でインシデントに遭遇してきたキミ・ライコネンは、前戦モナコGPでもチームメイトのフェルナンド・アロンソを上回る3番手を走り、今季のベストリザルトを記録できそうにみられた、セーフティカー導入中に周回遅れのマックス・チルトンにぶつけられてタイヤがパンク。その可能性は潰えた。また、シーズン序盤戦でケビン・マグヌッセンと絡んだインシデントを2度経験しており、今年はすでに十分に不運に見舞われたとキミ・ライコネンは嘆く。「何度も良い走りはできているけど、レース中に必ずなにかが駄目になる。他の人がぶつかってきてパンクしたりね。全てがうまくまとまったことが一度もない。悔しいね。(モナコでも)良いポジションにいたけど、パンクした。とにかく不運だ」「うまくいかないことが少しずつ積み重なって、結局、最後には大きく響いてしまう」キミ・ライコネンは、フェラーリがメルセデスやレッドブルに追い付くためにはまだ大量の仕事に取り組まなければならないとしつつ、いずれ達成できると信じている。「確かに僕たちはいろんな部分を改善しなければならない。エンジンなどについてはすでに改良してきたし、様々なことをやってきたけど、それでもまだスピードが足りていない」「メルセデスと戦う必要がある。彼らは今も僕たちよりだいぶ前にいる。自分たちがやるべきことはわかっているけど、そのようなことを改善するのは簡単なことではない。とにかく時間がかかる」「弱点もわかっている。でも、全員が改善できたら全員が速いマシンを手に入れることになる。僕たちが良い感触を得られれば、必ずもっと良くなると確信している。ただ、修正して結果を出すまでは戦い続けなければならないし、今後はもう少し運が味方してくれることを願っている」