レーシング・ポイントF1チームの2020年F1マシン『RP20』はF1オーストリアGPのフリー走行で印象的なパフォーマンスを見せた。ライバル勢は“恐れていた速さ”だと警戒を強めている。新型コロナウイルスによる大幅な遅れを経て2020年のF1シーズンはスタート。初日のメルセデスF1の支配的なスタートを除いてヘッドラインを飾ったのはレーシング・ポイントF1チームだった。
昨年メルセデスがタイトルを獲得したW10から“インスピレーション”を受けたと主張する“ピンクメルセデス”は、一発の速さだけでなく、ロングランでも安定したパフォーマンスを発揮。昨年まで“直線番長”的な特徴があった同チームのマシンだが、コーナーリングもスムーズになる“オールマイティ”なマシンへと変貌を遂げた。ハースF1のドライバーを務めるケビン・マグヌッセンは、レーシング・ポイントF1の金曜日のパフォーマンスは“予想通り”だったと語る。「僕たちが恐れていた速さだと言ってもいいだろう」とケビン・マグヌッセンは語る。「彼らは非常に速く見える。テストで彼らが軽い燃料とソフトタイヤでグローリーランを狙っているたのかどうかは決して分からなかった。でも、彼らはその期待に応えているようだ」ハースF1のチームメイトであるロマン・グロージャンは、午後のレースシミュレーション中にセルジオ・ペレスがメルセデスF1のバルテリ・ボッタスに匹敵するペースをみせていたと指摘する。「タイミングを詳細に確認する時間は取れていないけど、セルジオがロングランでボッタスのペースに匹敵していたと聞いている」とロマン・グロージャンは語った。「彼らはそのレベルにいるだろう。彼らにとって表彰台を争うのは素晴らしいことであり、それを見るのも素晴らしいことだ」「もちろん、彼らはメルセデスとパートナーシップを結んでおり、彼らのマシンはメルセデスのものと非常によく似ている。メルセデスのマシンはその中で最高のものなので、よくやったという感じだね」「僕たちはフェラーリとパートナーシップを結んでいる。たぶん、僕たちは少し違うやり方で仕事をしているかもしれないけど、僕は素晴らしいモデルだと思っている。そして、ちょっとした多様性と違う色のマシンが良いポジションを戦うのを見るのは良いことかもしれないね」セルジオ・ペレスはFP2をタイムシートで3番手で終え、現役F1ワールドチャンピオンであるルイス・ハミルトンから0.641差のペースを発揮した。「マシンの感触はいいし、満足している」とセルジオ・ペレスは語る。「チームはファクトリーで途方もない仕事をしてきた。今の僕たちにはうまく機能しているマシンがある」「今夜と明日の朝にやるべきことはまだたくさんある。でも、僕たちはそれないの状態にあると思う」「マージンはかなり狭いので、予選では本当にクリーンなラップをまとめることが非常に重要にるだろう」チームメイトのランス・ストロールも、RP20は「競争力があるように見えた」と語り、「間違いなく、長い間思えているなかでより金曜日の1つだった」と付け加えました。レーシング・ポイントF1のチーム代表を務めるオトマー・サフナウアーは、オーストリアでのパフォーマンスは、プレシーズンテスト後にチームが期待していたものだと主張した。「まだ最初のレースの金曜日に過ぎない、我々はまだ予選がある」とオトマー・サフナウアーはコメント。「人々が走っていた燃料搭載量とエンジンモードを確認する必要がある。だが、我々期待したパフォーマンスを発揮できた」