レーシング・ポイントF1チームのオトマー・サフナウアー代表は、チームが“新しいハース”になったとの主張に反発している。レーシング・ポイントF1チームの2020年F1マシン『RP20』は昨年のメルセデスW10に酷似していることからパドックでは“ピンク・メルセデス”と呼ばれている。
昨年、レーシング・ポイントから自分たちのマシンを“フェラーリのコピー”とハースのF1チーム代表ギュンター・シュタイナーは「今後、彼らは口に出す前に考えるべきだ」と反撃していた。しかし、オトマー・サフナウアーは、自分たちがハースと比較されるのは間違いだと語る。「我々の空力部門は彼らのチーム全体よりも大きい」とオトマー・サフナウアーは Auto Motor und Sport にコメント。「誰もが『メルセデスのコピーだ』と言っているが、これは我々のマシンだ。速いことがわかったし、我々が自分たちで実現したことだ。かつてレッドブルで見たものと亜変わりはない」「我々は写真を撮ってそれらを理解することに努め、風洞に行って自分でパーツを作った」それでも、一部のライバルチームは不満を述べているが、レッドブルF1のモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、それ以上のノイズがないことに驚いていると語る。「なぜルノーとマクラーレンはこれについてもっと怒っらないのだろうか?」とヘルムート・マルコは疑問を投げかけた。ルノーのF1チーム代表を務めるシリル・アビテブールは「我々にどうしろと? フェラーリ/ハースのモデルについて我々はずっと警告していた。今、我々はそれがどうなるかを目にしている」とコメント。「ハースは始まりだった。レーシング・ポイントはエスカレーションだ。次は何が起こるのだろう?」アルファロメオのF1チーム代表フレデリック・バスールも懸念している。「すぐにフィールドには5台のマシンしかありません。BチームはAチームのマシンを別の色で塗っているだけだ」マクラーレンのF1チーム代表をアンドレアス・ザイドルは、FIA(国際自動車連盟)にルールを再度確認し、状況を確実に管理するよう求めた。「作業を2つのチーム間で分散し、知的財産を移転し、リソースを効果的に増やす必要がある場合、これは明らかにルールに反しています」とアンドレアス・ザイドルはコメント。「予算上限が導入されることで、FIAはこれを理解していると確信している。ルールが全員に等しく適用されることを確認する必要がある」