アストンマーティンの株式20%の買収を巡り、レーシング・ポイントF1チームのオーナーであるローレンス・ストロールと中国の浙江吉利控股集団(ジーリーホールディンググループ/吉利集団)が競合しており、早ければ1月31日(金)に結論が下されると Financial Times が報じている。昨年12月、ロンドン証券取引所で株価で下落しているアストンマーティンの買収にカナダの大富豪であるローレンス・ストロールが関心を示していると報じられた。
Financial Times は、最終的にアストンマーティンの買収には、ローレンス・ストロールと中国の吉利汽車を傘下に持つ浙江吉利控股集団が残り、2社の入札は1月30日(木)の夕方に行われる取締役会で検討されると報道。両社はアストンマーティンの株式20%の取得に対して2億ポンド(約285億円)を支払う意思があり、詳細が確定すれば、すぐにでもいくらかの資金を投資することができる状況にあるという。アストンマーティンは、緊急で追加の資金を必要としている。2018年10月の上場以来、アストンマーティンの株価は急激に下落。利益は圧迫されており、最近、2019年通期の業績予想の下方修正を発表している。アストンマーティンは「同社は、資金調達要件と様々な資金調達オプションを検討していることを確認する。また、株式投資を含む場合も含まない場合もある長期的な関係の構築に関連して、潜在的な戦略的投資家との初期段階の議論を行っている。必要に応じて、さらなる発表が行われる」と声明で述べている。Financial Times は、アストンマーティンがどちらの投資家を選ぶかは、両者がテーブルにもたらすことができる他のものによって左右される可能性があると報じる。吉利汽車、ロータス、プロトン、ボルボを保有している浙江吉利控股集団は、ブランド間の技術提携に明らかな関心を持っている。一方、ローレンス・ストロールはモータースポーツとの繋がりがあり、買収が成立した際にはアストンマーティンとしてのF1参戦が噂されている。現在、アストンマーティンへのブランド変更は、レーシング・ポイントF1チームと現メルセデスF1チームの2つが噂されている。ダイムラーは否定しているが、メルセデスはチームとしてのF1撤退を検討していると報じられている。ローレンス・ストロールによるアストンマーティン買収が成立した場合、メルセデスのF1チーム代表であるトト・ヴォルフとともにチームを買収して、アストンマーティンにリブランディング。レーシング・ポイントF1チームは、F2ドライバーのニキータ・マゼピンの父親であるロシアの富豪ドミトリー・マゼピンに売却するとも噂されている。
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