2025年F1カタールGP決勝は、序盤のセーフティカー対応が勝敗を分ける展開となり、マックス・フェルスタッペンが冷静かつ盤石のレース運びで今季7勝目を挙げ、タイトル争いを最終戦アブダビへ持ち込んだ。首位スタートのオスカー・ピアストリとランド・ノリスのマクラーレン勢は、セーフティカー中に唯一ピットへ入らなかったことで戦略的ハンデを背負い、終盤にはサインツ、アントネッリ、ノリスによる激しい三つ巴の攻防に巻き込まれることになった。
レースは終盤にアイザック・ハジャーのパンク、サインツのマシントラブル、アントネッリのディフェンスなど波乱が重なり、最後まで緊張感の途切れない展開に。最終的にフェルスタッペンが優勝、ピアストリが2位、サインツが3位を守り切り、ノリスは4位でフィニッシュ。角田裕毅は混乱を生き抜いて10位入賞を果たし、各陣営の明暗がくっきり分かれる一戦となった。スタート:ピアストリ完璧発進、ノリスはフェルスタッペンに譲る消灯と同時にオスカー・ピアストリが力強く飛び出し、ターン1で主導権を確保。2番手争いではマックス・フェルスタッペンがランド・ノリスに強烈なプレッシャーをかけ、ノリスは無理を避けて3番手に落ち着いた。後方ではアンドレア・キミ・アントネッリが好スタートを見せ、ジョージ・ラッセルをかわして4番手へ。序盤(L2〜L7):ピアストリ逃げるも、ヒュルケンベルグ事故でSC出動ピアストリは序盤から2秒以上の差を築き、タイトル延命へ向けた理想的な展開に。しかしL7、ニコ・ヒュルケンベルグがピエール・ガスリーと接触してストップし、ここでセーフティカーが導入される。この瞬間、全車がピットインする中、マクラーレンだけは“ステイアウト”を選択。これがレース後半に向けて大きく響くことになる。リスタート後(L11〜L20):マクラーレン2台は逃げる展開も、戦略的ハンデが鮮明再開後、ピアストリとノリスは強力なペースで逃げるものの、他車はすでにフレッシュタイヤに履き替えており、戦略的に不利な状況が加速する。フェルスタッペンは“月末決戦”に向けて落ち着いた走りを続け、25周のタイヤ制限をにらんだロングスティントを遂行。ここでシミュレーション上、フェルスタッペン優勢が明確になり始める。中盤(L21〜L33):ピアストリ&ノリスの強制ピット、フェルスタッペンが主導権奪取25周ルールにより、ピアストリがL25、ノリスがL26でミディアムへ。これにより、両者は一旦順位を下げる形となり、フェルスタッペンが実質的なリードを掌握。さらにL33、フェルスタッペンが最後のピットストップを済ませ、ハードタイヤで安定した終盤勝負の態勢へ。その結果、“逆転構図が固定化”され始め、マクラーレン勢は追う立場に追い込まれた。終盤(L40〜L52):ノリス苦戦、サインツに異変、アントネッリが驚異の防御ノリスは表彰台を守りタイトル差を維持したいが、前方のカルロス・サインツJr.とアントネッリが立ちはだかる。サインツは「何か落ちた」とマシントラブルを訴えつつも粘り、アントネッリは若き才能らしい冷静さと強烈なディフェンスでノリスを寄せ付けない。3台が0.5〜1.5秒差で連なる激しい攻防が続き、ポイント状況は刻一刻と揺れ動いた。クライマックス(L53〜L57):ハジャーのパンク、最終周の勝負、ノリスが意地の4位L56、アイザック・ハジャーが痛恨のパンクに見舞われ急失速。これにより角田裕毅が10位へ浮上する。L57、アントネッリがわずかにワイドとなり、ついにノリスが前へ出ることに成功。しかし表彰台にはあと一歩届かず。先頭ではフェルスタッペンが安定したラップで独走し、今季を象徴するような強さでチェッカーを受けた。チェッカー:フェルスタッペン完勝、ピアストリ2位、サインツ3位フェルスタッペンが18点差を埋める価値ある優勝でチャンピオンシップに踏みとどまり、ピアストリは2位。サインツは苦しい状況を耐え抜き、ウィリアムズに貴重な表彰台をもたらした。ノリスは4位でフィニッシュし、角田裕毅は10位入賞を果たした。2025年F1カタールGP 決勝 順位・結果1.マックス・フェルスタッペン(レッドブル)2.オスカー・ピアストリ(マクラーレン)3.カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)4.ランド・ノリス(マクラーレン)5.アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)6.ジョージ・ラッセル(メルセデス)7.フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)8.シャルル・ルクレール(フェラーリ)9.リアム・ローソン(レーシングブルズ)10.角田裕毅(レッドブル)11.アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)12.ルイス・ハミルトン(フェラーリ)13.ガブリエル・ボルトレト(ザウバー)14.フランコ・コラピント(アルピーヌ)15.エステバン・オコン(ハース)16.ピエール・ガスリー(アルピーヌ)DNF.ランス・ストロール(アストンマーティン)DNF.アイザック・ハジャー(レーシングブルズ)DNF.オリバー・ベアマン(ハース)DNF.ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)
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