ポルシェが昨シーズンの成功から得たのは、ポルシェ919ハイブリッドに与えられたカーナンバー1と2だけではない。世界選手権で優勝したチームのパートナー各社も、FIA世界耐久選手権(WEC)で戦ったル・マン・プロトタイプに社名が記されることで評価を高めている。「私達は、パートナーの皆様をとても誇りに思っています」とLMP1担当副社長であるフリッツ・エンツィンガーは語る。
「ほとんどのパートナーとは、プログラムの立ち上げ時から協力してきました。その中のいくつかの企業は車両の研究や開発および製造に関わっています。いずれの場合も、パートナーとスポーツカーブランドであるポルシェとの関係は大変栄誉に満ちたすばらしいものです。私達はともに今シーズンの活躍に期待しています」2016年には、ドイツの照明メーカーであるTRILUXがチームに加わる。同社は、最もシンプルかつ信頼性の高い技術で、高エネルギー効率と次世代に対応した照明ソリューションの提供を目指している。同社は全世界に5,200名以上の従業員を擁し、ヨーロッパおよびアジアに7つの生産拠点を置き、25社の姉妹会社および膨大な数のセールスパートナーを通じて、ワールドワイドでサービスを提供している。DMG森精機は、チームの専属プレミアムパートナーとして、3シーズン目を迎える。DMG森精機の社名は、世界をリードする工作機械メーカーであるドイツ/ビーレフェルトのDMG MORI SEIKI AKTIENGESELLSCHAFTと、日本のDMG森精機株式会社の2社のパートナーシップを表している。主たる事業運営は、「工作機械」と「産業サービス」で、DMG森精機グループは、22の生産拠点と164の国内/国際セールスおよびサービス拠点で全世界に展開している。DMG森精機の工作機械分野における事業活動は、自動車、航空宇宙、医療技術およびパワーエンジニアリングといった高成長産業に重点的に展開している。ポルシェは、工作機械製造のイノベーションリーダーであるDMG森精機が、ポルシェのモータースポーツにおける成功に寄与してくれるものと確信して同社をパートナーに選定した。ショパールも引き続きチームの公式時計のパートナーで。ジュネーブに拠点を置く同社は、ルイ‐ユリス・ショパールが1860年に創業。1963年、ショイフレ家がショパールを買収したことで名声が高まった。現在では、全世界で1700名の従業員を擁し、ヨーロッパ、アジアおよびアメリカに子会社を展開している。ショパールは、世界で最も成功を収めている宝石・腕時計メーカーのひとつ。ボーダフォンは、引き続きポルシェチームの通信パートナーを務めている。
ボーダフォン・グローバル・エンタープライズは、ボーダフォン・グループの企業であり、総合通信サービスを世界中の企業に提供している。成熟市場から新興市場にいたるまで、ボーダフォン・グローバル・エンタープライズのグローバルネットワークは150ヶ国を結び、3,000名を超えるエキスパートの経験豊富なチームが1,700社以上の多国籍企業を世界中でサポートしている。ポルシェがワークスチームとしてWECに復帰した初年度からの公式パートナーは、産業および自動車分野のグローバルサプライヤーであるドイツのシェフラー、フランスのタイヤメーカーであるミシュラン、潤滑油のブランドであるMobil 1を提供している米国のエクソンモービルの各社。さらに、チームが信頼を寄せるパートナーに名を連ねているのは、C. & A.フェルティンス醸造所、商用車メーカーのスカニア、および電池メーカーのA123システムズ。チームのユニフォームは、引き続きアディダスが担当している。エナジードリンクのパートナーであるレッドブルも、成功を続けるポルシェチームを今シーズンもサポートし、ドライバー達はアルピーヌスターのレーシングギアを着用する。工具メーカーのハゼットも引き続きチームの公式サプライヤーとなり、また、ウベックスも防護服の供給を継続。高級家具ブランドのウォルターノルがホスピタリティユニットの内装を担当し、そこではハウザーケータリングおよびホットドリンク専門のダルボーフェンが、ポルシェが期待する高いレベルのサービスを迅速に提供している。