ピレリによる2025年タイヤのテスト第3回目が、2日間にわたってスペインのヘレス・サーキットで行われた。コース上では3チームが走行した。アルピーヌF1チームは両日とも走行し、1日目はマクラーレンF1チーム、2日目はメルセデスAMGペトロナスF1チームが加わった。今回も、2026年のタイヤの開発が中心となった。このタイヤは、以前にも述べたように、現在の18インチの直径を維持しながら、フロントで25ミリ、リアで30ミリと、わずかに幅が狭くなっている。
今回のテストは、1月のル・カステレと先週のバルセロナでのテストに続くものとなった。この2日間は、いくつかの異なる構造とコンパウンドの比較に焦点が当てられ、特に、C2からC4までの構造とコンパウンドの異なる組み合わせをチームが試した。1日目のプログラムでは、パトリシオ・オワードがマクラーレンMCL60を、ピエール・ガスリーがアルピーヌA523を運転してトラックを走った。両車とも2023年の選手権で使用されたマシンの「ミュール」バージョンである。オワードは合計153周を走り、ガスリーは157周を走り切った。 両ドライバーが記録した最速ラップは、オワードが1分19秒484、ガスリーが1分18秒092だったが、これはピレリが2チームと実施した異なる作業プログラムの特性を考慮すると、有意義な記録とは言えない。2日目は、ジャック・ドゥーハンがアルピーヌA523をベースにしたマシンで走行し、メルセデスのジョージ・ラッセルは昨シーズン彼がドライブしたマシンであるW15を運転した。合計248周が完了し、内訳はドゥーハンが113周、ラッセルが135周だった。2チームは異なるプログラムを実行していたため、パフォーマンスを比較することはできないが、参考までに、オーストラリア人のベストラップは1分17秒255、イギリス人は1分17秒976だった。「2025年の早い時期に、関係する3チームの重要な協力のおかげで、またもや良いテストを行うことができた」とピレリのモータースポーツ・ディレクター、マリオ・イゾラはコメントした。「ポールリカールとバルセロナ・カタルーニャ・サーキットで収集したデータに加え、ヘレス・サーキットからも非常に重要な多くの情報を得ることができた。ここ何年も選手権のカレンダーには載っていないが、この時期に恵まれた天候のおかげもあり、依然として興味深いテストベンチとなっている」「2025年のシーズン開始前に、トラック上での作業の初期かつ重要な段階を終えるために、まだ1回のテストセッションが残っている。これまでに収集した情報により、今後のテストに向けて、これまで以上に正確な開発を行うことができるだろう」ピレリの次のセッションは、3月2日と3日にサヒール・サーキットで開催され、アルピーヌが再びコース上での走行を行い、今回はウィリアムズも参加する。
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