ピレリは、オーストラリアGPへの最もソフトなアロケーションを含む、2024年のF1シーズンの最初の3レースに投入するタイヤコンパウンドを明らかにした。F1公式タイヤサプライヤーとしての契約を2027年まで延長したピレリは、最近、2024年も同一のタイヤ構造を維持することを明らかにしている。
ピレリは日本GPでC2コンパウンドを、メキシコGPでC4コンパウンドをテストすることをチームに許可していたが、ピレリは変更も導入する計画を見送った。しかし、ピレリは2023年シーズン途中のイギリスGPで、マシンのダウンフォースレベルが上がり続けていることに対抗するために現行タイヤのスペックに微調整している。C0コンパウンドが2024年のセレクションから外れたことで、ピレリはC1、C2、C3(現在最も硬いコンパウンド)のタイヤをバーレーンでの開幕戦に持ち込むことになった。一方、1週間後のサウジアラビアGPでも今年のラウンドと同じタイヤが使用されることになるが、バーレーンよりも一段階ソフトなC2、C3、C4タイヤが使用される。しかしピレリは、アルバートパーク・サーキットに関しては、2023年よりも一段階ソフトなタイヤを選択。C3、C4、そして今回はC5タイヤがチームに提供されることになった。来季もレギュレーションは安定したままだが、ピレリは、このルールサイクルでまだ解き放たれるべきパフォーマンスがあるというレッドブルの主張を懸念していない。「6月に受け取ったシミュレーションを見ると、現在の構造ではこのレベルの負荷に対応できる」とピレリのカーレース&F1責任者であるマリオ・イゾラは語った。「しかし、今年に限って言えば、例えば、今年初めのシミュレーションと比較して、より高いレベルのパフォーマンスやダウンフォースを達成することができた」「12月の初めには新しいシミュレーションを受け取ることになっており、6月のものと比べてより正確になっているはずだから、それを分析することになるだろう」F1委員会はアブダビGPの週末に、各チームが週末に使用できるタイヤの本数(13本)を維持することを確認した。また、昨シーズンの2週末で試行された代替タイヤ割り当て(ATA)方式は、2024年には再び使用されないことも決定された。