F1公式タイヤサプライヤーのピレリは、オランダGP(8月25~27日)とイタリアGP(9月1~3日)のスリックタイヤのノミネートを発表した。ザントフォールトには昨年同様、C1、C2、C3が選ばれた。ザントフォールトは、特に2つのバンクコーナー(ターン3とターン14)があり、タイヤにとって1年で最も過酷なサーキットのひとつだ。
しかし、ノミネートは2022年とまったく同じだ。今年のC1は、C2と以前のC1(現在はC0として知られている)の中間に位置する、新しくソフトなコンパウンドである。モンツァは、夏休み前のハンガロリンクでデビューした新しいATA(オルタナティヴ・タイヤ・アロケーション)方式が採用される2回目のレースとなる。「Temple of Speed(スピードの殿堂)」では、 C3、C4、C5と最もソフトな3種類のコンパウンドが選ばれている。これは昨年のノミネート(C2、C3、C4)よりも一段階柔らかく、ATAフォーマットとの組み合わせにより、戦略的な観点から幅広い選択肢を提供する可能性がある。ATA(Alternative Tyre Allocation:代替タイヤ割り当て)とは?ATAルールでは、各マシンが使用できるタイヤセット数は通常のレースウイークでは13セットだが、11セットに減らされる。各ドライバーはハードタイヤを3セット、ミディアムタイヤを4セット、ソフトタイヤを4セット用意する。ウエットタイヤの本数は変わらず、フルウエットが3セット、インターミディエイトが4セットで、金曜日に雨が降ったり、土曜日に悪天候が予想される場合はインターミディエイトの追加セットが認められる。土曜日はFP3終了後にさらに2セットを返却しなければならない。このため、予選と決勝で使用するタイヤは7セットとなり、そのうち少なくともハードタイヤとミディアムタイヤの1セットは決勝用にキープしなければならない。また、各予選セッションで使用するスリックコンパウンドが指定される。各チームはQ1でハードコンパウンド、Q2でミディアムコンパウンド、Q3でソフトコンパウンドを使用しなければならない。予選がウェットの場合は、通常通りコンパウンドを自由に選択できる。
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