ピレリが、2019年のF1世界選手権 第14戦 イタリアGP 決勝でのタイヤ戦略を振り返った。フェラーリのシャルル・ルクレールが、ドライバー中で唯ひとり、ソフト – ハードと繋ぐ1ストップ戦略を採り、2週連続のポール・トゥ・ウィンを達成した。ルクレールは、ソフト – ミディアムと繋いだメルセデスの猛追を抑え、フェラーリに2010年以来のホームグランプリ優勝をもたらした。メルセデスの両ドライバーが残る表彰台を占めた。
キーポイント・メルセデスのルイス・ハミルトンは、ルクレールよりも先にミディアムタイヤへ交換するピットストップを行い、「アンダーカット」を狙った。しかし、ルクレールのペースはこれを許さず、ハードタイヤへ交換後もトップを堅持した。・チームメイトのバルテリ・ボッタスがルクレールを追う中、ハミルトンは終盤に2回目のピットストップを行い、ソフトタイヤでファステストラップを記録した。・前夜の豪雨の後、レース中はドライコンディションが継続し、気温は21℃、路面温度は35℃だった。・グリッドペナルティによって後方からスタートしたドライバーたちの多くは、ミディアムタイヤでスタートした。最後方からスタートしたレッドブルのマックス・フェルスタッペンは、2回のピットストップを行いながらも8位を獲得した。18番グリッドからスタートしたレーシング・ポイントのセルジオ・ペレスは、7位入賞を果たした。各コンパウンドのパフォーマンスハード C2:フェラーリの両ドライバーが使用した。ルクレールは、ハードタイヤの耐久性と一貫性を活かし、猛烈なプレッシャーに耐え優勝した。ミディアム C3:グリッド降格ドライバーを含め、14番グリッド以降のドライバーがミディアムでスタートし、ポジションアップを狙った。ソフト C4:トップ10グリッドのドライバーがソフトでスタートした。ソフト – ミディアムの1ストッパーが最速戦略と予測されていた。ノリスとラッセル以外の全ドライバーが、ソフトタイヤを使用した。マリオ・イゾラ (ピレリ カーレーシング責任者)「ドライコンディションの下、予測通り1ストップ戦略が主流となった中、レースの中心は、ソフト – ハード戦略を採るフェラーリのルクレール対、ソフト – ミディアム戦略でアンダーカットを狙ったメルセデスのルイス・ハミルトンとの闘いでした。この両ドライバーにバルテリ・ボッタスも加わり、フィニッシュまで素晴らしい闘いが展開されていました。また、バーチャルセーフティカーの導入にも助けられ、ソフトタイヤによる印象的な長いスティントを走行したドライバーも見られました。記憶に残るフェラーリのホームレース優勝を果たしたシャルル・ルクレールとフェラーリを祝福します。また、トップ5に2台入賞したルノー、キャリアベストリザルトを達成したアルファロメオのアントニオ・ジョビナッツィを讃えたいと思います」
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