ピレリが、2018年のF1世界選手権 第9戦 オーストリアGP 決勝でのタイヤ戦略を振り返った。このレース週末中で最も高い、40℃を超える路面温度が、オーストリアグランプリに大きな影響を及ぼし、波乱の展開を含む接戦が展開された。このコンディション下、複数のマシンでブリスターが発生し、各チームによる戦略は広範囲に渡った。
トップ10ドライバーが1ストップ戦略を採用した一方、下位では2ストッパーを余儀なくされたドライバーも存在した。また、通常よりも多くのメカニカルトラブルによるリタイアが発生し、チャンピオンシップの状況を一変させた。4番グリッドからスーパーソフトタイヤでスタートしたレッドブルのマックス・フェルスタッペンが、チームのホームレースを制した。フェルスタッペンを含むトップ10グリッド中の4名が、スタート時にスーパーソフトを装着していた。レースのファステストラップは、2位を獲得したフェラーリのキミ・ライコネンによってファイナルラップで記録された。マリオ・イゾラ (ピレリ カーレーシング責任差)「レース週末中で最も高くなった路面温度によって、高速レッドブル・リンクでのレースは非常にタフなものになりました。このコンディションが複数のマシンでブリスターを誘発し、表彰台のドライバーたちは皆1ストッパーでしたが、1ストップと2ストップによる多彩な戦略が展開されました。ほぼ全ドライバーがソフトタイヤで第2スティントを走行したことで、ブリスターの影響が顕著になりました。ソフトタイヤは今回の3種類のコンパウンド中で最も摩耗が少なく、従って、より多くのラバーと熱を含み、それがブリスターの影響を受けやすくしたと言えます。緊迫したエキサイティングなレースの結果は、チャンピオンシップ争いをもつれさせることになりました。これから、来週のレースが展開されるシルバーストンへ向かいます」マックス・フェルスタッペンが予測通りの1ストップ戦略で優勝。4番グリッドからスーパーソフトでスタートしたフェルスタッペンは、15周目にソフトへ交換した。トップ10ドライバーは全て1ストップ戦略を採用した。2ストッパーで上位を走行していたマシンも存在したが、フィニッシュできずにリタイアという結果に終わった。関連:【動画】 F1 オーストリアGP 決勝 ハイライト
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