ピレリが、F1モナコGPの決勝を振り返った。フェラーリのセバスチャン・ベッテルが、予測通りのウルトラソフト、スーパーソフトと繋ぐ1ストップ戦略でモナコグランプリを制した。セバスチャン・ベッテルは、ポールポジションを獲得したチームメイトのキミ・ライコネンよりも長い第1スティントを走行し、ライコネンを抜くことに成功した。ライコネンは2位を獲得した。
レッドブルのダニエル・リカルドも同様の「オーバーカット」戦略で、スタート時のグリッドポジションを2つ上げて3位を獲得した。一方、マクラーレンのジェンソン・バトンとザウバーのパスカル・ウェーレインは、トラックポジションゲインを狙った早めのピットストップを実行した。1ストップ戦略が主流となったなか、いくつかの異なるアプローチも見られた。残り15周時点のセーフティーカー導入周回中、レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、メルセデスのバルテリ・ボッタスを抜くことを狙って自身の最終セットとなるウルトラソフトへ交換しした。13番グリッドからスタートしたメルセデスのルイス・ハミルトンは、ウルトラソフトで長いオープニングスティントを走行し、ポイント圏内の7位を獲得した。レースの終盤、路面の問題によってターン1出口付近で複数のパンクが発生した。セーフティーカー導入周回を除けば、モナコグランプリ史上屈指の高速レースが展開された。フォース・インディアのセルジオ・ペレスによるファステストラップは、2016年のファステストラップ(このタイムは2周目で早くも更新されました)より3秒以上速いものだった。マリオ・イゾラ (ピレリ・カーレーシング責任者)「1ストップ戦略が最速であることは明白でしたが、レースを通して見られた通り、ピットストップタイミングに関して幅広い選択肢が存在していました。予測通り、摩耗とデグラデーションが低かったことで、路面温度が非常に高いコンディション下においても、ウルトラソフトでも長い走行が可能となりました。モナコという特別な場所でワンツーフィニッシュを達成したフェラーリを祝福します」セバスチャン・ベッテルが予測通りの1ストップ戦略で優勝した。ウルトラソフトでスタートしたベッテルはチームメイトであるポールシッターのキミ・ライコネンのストップから5周後の39周目にスーパーソフトへ交換した。関連:【動画】 F1モナコGP 決勝ハイライト … フェラーリが1-2達成!