ピレリが、2017年 F1 第2戦 中国GPの決勝レースを振り返った。ルイス・ハミルトンが、徐々にドライとなるコンディション下で行われた中国グランプリを制した。序盤のバーチャル・セーフティーカーとセーフティーカー導入が、決勝での戦略に影響を及ぼした。スタート時にスリックタイヤを装着したドライバーは、トロ・ロッソのカルロス・サインツのみだった。
インターミディエイトでスタートした他のドライバー達は、序盤の10周までの間にスリックタイヤへと移行し、ソフトとスーパーソフトを使用した多岐に渡る戦略が展開された。マックス・フェルスタッペンは、スーパーソフトを主体としたアグレッシブな戦略を使用して、スタート時から13ポジションアップの3位を獲得した。スタート時にダンプが残ったものの、その後はドライコンディションが続き、昨年よりも4秒以上速いファステストラップが記録された。トリッキーなコンディション下にもかかわらず、オーストラリアグランプリで見られた以上に、2016年からのラップタイム更新が見られた。マリオ・イゾラ (ピレリ・カーレーシング責任者)「3日間を通じて異なるコンディションが続いたことで、各チームは限られた情報のみで決勝へ挑むことになり、変化するコンディションへの対応を余儀なくされました。セーフティーカー導入中のピットレーン走行も行われた中、上位勢の大半は効果的な2回のピットストップを行い、デグラデーションレベルの低さを示していました」