ピレリが、鈴鹿サーキットで開催されたF1日本グランプリの予選を振り返った。F1日本グランプリの予選では、メルセデスのニコ・ロズベルグが、チームメイトのルイス・ハミルトンを0.076秒差で抑えてポールポジションを獲得した。両ドライバーともに、P Zeroホワイト・ミディアムで自己ベストタイムを記録。Q3が残り36秒時点で赤旗のまま終了となったため、いずれのドライバーも2回目のランは完遂できず、1回目のランで最速タイムを記録したロズベルグのポールが確定した。
メルセデスは、Q1で1分33秒台、Q2で1分32秒台を記録した唯一のチームとなり、予選全体を通して主導権を握っていた。Q1ではハミルトンが、Q2ではロズベルグが、それぞれセッション最速タイムを記録した。Q1では、メルセデス、フェラーリ、ウィリアムズの両ドライバー、レッドブルのダニエル・リカルドが、ハードタイヤのみでQ2へ進出した。ハードタイヤ使用ドライバーがQ1のトップ4を占めた。Q2以降は、全ドライバーがミディアムタイヤを使用した。18のチャレンジングなコーナーを有する鈴鹿で、ミディアムはハードよりもラップあたり約0.8秒速くなっている。明日の決勝もドライコンディションであれば2ストップが主流になると予測されるが、雨の可能性もある。決勝開始時刻は、今日の予選開始時刻よりも1時間早い14時。ニコ・ロズベルグは、午前中に行われた最終フリー走行(FP3)でもミディアムタイヤで最速タイムを記録した。金曜日にドライ走行ができなかったことで、FP3は多忙なセッションとなり、多くのチームが重い燃料を搭載してロングランに集中していた。ポール・ヘンベリー (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)「ドライバーたちは、鈴鹿で両コンパウンドの性能を最大限に引き出すことに成功し、この魅力的なサーキットで、ミディアムタイヤのスピードのアドバンテージを活かしていました。可能性は低いですが、明日もドライが続けば、2ストップが主流になるでしょう。昨日の雨のせいで、午前中のFP3ではドライバーたちは大忙しでした。鈴鹿では、複数の戦略の選択肢を用意しておく必要があります。各チームは、決勝でのアドバンテージを得るタイヤ戦略を構築すべく、今晩入念にデータを分析することでしょう」関連:F1日本GP 予選:ニコ・ロズベルグがポールポジション