ピレリは、今年のタイヤコンパウンドがコンサバティブ過ぎたと認め、2016年は2〜3回のピットストップに戻すことを狙っている。ピレリは、異なる19のサーキットを4種のコンパウンドのみでカバーしなければならないという問題や、新しいアイデアを試すことのできるテスト走行時間が厳しく制限されているという苦労を抱えている。
F1マシンが昨年より進歩する今年、さらなるパフォーマンスに耐えうるタイヤにしようと心がけたピレリだが、モータースポーツダイレクターを務めポール・ヘンベリーは、それが行き過ぎたとしている。「今になって振り返れば、我々はいくつかの選択においてやや保守的に過ぎたかもしれない。そして、我々は常に要請されていた1レースあたり2〜3回のピットストップというターゲットを達成していない。来季はその部分を解決できればと思っている」「いくつかの結果には喜ぶと同時に少し驚いた。我々のテストはこれほどまでに制限され、真のテストと言うべきものはないくらいだが、ブリスターやチャンクを抑えようという意向を我々は確かに果たしている」2016年、ピレリは市街地サーキットに向けてさらにソフトなタイヤの導入、および、最も硬いコンパウンドを今年のミディアムコンパウンドに近づけることを計画している。「我々は、どのようにして改良の必要があるハードタイヤに取り組めるかというアイデアのアイデアを発展させたいと今も願っている。また、真の市街地サーキットに使える製品も希望している。それは今のスーパーソフトタイヤよりもかなりソフトなタイヤが必要とされるカナダ、モナコ、シンガポールなどのサーキットだ」一方、F1がより幅の広いリアタイヤの導入を計画し、マシンのパフォーマンスが大幅に改善しようとする状況において、ピレリが2017年もタイヤサプライヤーに留まるのであればもっと多くのテストが必要だとポール・ヘンベリーは述べた。「我々がこのスポーツに留まるのであれば、現時点で2017年に予測されているリアタイヤがワイドになるという変化を踏まえ、フロントタイヤの修正や、空力の負荷が非常に異なるマシンが想像できると思う」「その筋書きでは、このスポーツはテストをどうするのかを検討する必要があると考えている。途方もない変化であるため、3月のバルセロナで大問題を抱えていることを発見するような事態にはしたくない。それまでにテストを行えるような道を探さなければならない」
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