ピレリが、F1カナダGPの金曜フリー走行を振り返った。カナダのジル・ヴィルヌーブサーキットでは大きなトラクションとブレーキングが要求されるが、今週末用に選択されているP Zeroイエロー・ソフトとP Zeroレッド・スーパーソフトタイヤは、限定的な摩耗と非常に小さいデグラデーションを示した。スーパーソフトには、わずかにグレイニングが発生。通常のレースコンディションでは、1〜2回のピットストップが予想される。
しかし、カナダは、シーズン中で最も予測不可能なレースのひとつとして知られており、歴史的にセーフティーカー導入率は50%を超えている。ミディアムとスーパーソフトが選択された2013年のカナダグランプリでは、2ストップ戦略が勝利戦略となりました。冷涼なドライコンディションで行われた午前中のフリー走行1回目(FP1)では、フェラーリのフェルナンド・アロンソが最速タイムを記録。気温が上昇した午後のフリー走行2回目(FP2)では、メルセデスのルイス・ハミルトンが最速タイムを記録した。FP1ではソフトタイヤのみが使用され、予選と決勝時も同様のコンディションが予想される暖かくなったFP2で、各チームはスーパーソフトへ移行した。ここまで、両コンパウンド間の性能差は、ラップあたり約0.6〜0.8秒となっている。通常通り、各チームは、ショートランとロングランの両方を行い、多様な燃料搭載量でのペースを評価。ここで得られた情報によって、レース戦略の基盤が形成されていく。しかし、いかなる戦略も、変化の可能性を考慮に入れて柔軟である必要があります。ポール・ヘンベリー (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)「今日は全てが順調に進みました。明日以降も今日の午後のような温暖な天候が続きそうですし、気温がより上昇する可能性もあります。今晩、データを分析する必要がありますが、ここまで見た限りでは、摩耗とデグラデーションは非常に抑制されています。摩耗に関しては、カナダではソフトタイヤは70周、スーパーソフトタイヤは25周ほどの走行が可能です。デグラデーションについては、ソフトタイヤは無視できるレベルであり、スーパーソフトはラップあたり0.1秒未満となっています。したがって、1〜2回のピットストップを予想しています。より気温が上昇した場合、摩耗とデグラデーションに変化が見られる可能性がありますが、それほど大きな違いには至らないと思います」関連:・F1カナダGP フリー走行2回目:ルイス・ハミルトンがトップタイム・F1カナダGP フリー走行1回目:フェルナンド・アロンソがトップタイム
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