ピレリのモータースポーツダイレクターを務めるポール・ヘンベリーは、現在のF1カーを使ったF1タイヤテストはピレリにとって“巨大な前進”だと述べた。今年、全チームは8日間のインシーズンテストの1日をタイヤテストに捧げなければならない。すでに今月序盤のバーレーンテストではメルセデス、ウィリアムズ、ケータハムがタイヤテストを実施した。
ポール・ヘンベリーは、テストは2015年の開発に大きな違いを生むと考えている。「レースから移動して現在のクルマでいくつかソリューションを試せることは、3年落ちのクルマで走ることからすれば巨大な前進だった」とポール・ヘンベリーは述べた。「実際のクルマで特定のいくつかのパラメーターを確認できたことはだいぶ助けになった」「我々は来年について学んでいるところだし、再びタイヤウォーマーなしで走ることを甘くみていた。それについてFIAに技術レポートを書かなければならない」「また、我々はプロフィールと構造も見ている」2015年のF1タイヤの課題のひとつは、負荷があまり細いバンドに集中しないようにタイヤの“接地面”を増やすことだ。「来年、クルマが我々が考えている速さで走るのであれば、中心への集中を減らすために接地面にいくつか変更を食らえるものがあるかもしれない」「我々は現在のタイヤで暫定的に解決しているマーブルの減少にも再び取り組んでいる」また、ポール・ヘンベリーは、ピレリが苦労しているエリアのひとつは雨天でのテストだと警告した。レギュレーションでは、1日をウェットタイヤにするよう指示されているが、ヘレスでのプレシーズンテストでの試みは効果がみられなかった。「ウェットタイヤにもっと多くの作業をする必要がある場合、どのようにそれを実施すればいいかわからない。やれることは小さなシミュレーション作業しかなく、ウェットサーキットに行く必要があるからだ」「今年、我々はウェットタイヤで良い前進を果たしたが、他に何かしなければならないとすれば、チームに行き、何らかのもうひとつのセッションを実施しなければならないと言うことだろう」