ピレリが、F1イタリアGPの予選を振り返った。F1イタリアGPの予選は、レッドブルのセバスチャン・ベッテルが、シーズン中で最速の予選を制し、名高いモンツァサーキットで自身通算40回目のポールポジションを獲得。セバスチャン・ベッテルのポールタイム 1分23秒755は、ルイス・ハミルトンによる昨年のポールタイム(1分24秒010)よりもわずかに速いものだった
ポールタイムは、最終セッション終了間際にP Zeroホワイト・ミディアムコンパウンドで記録された。今週末用として、P Zeroホワイト・ミディアムとP Zeroオレンジ・ハードコンパウンドが選択されている。予選の全セッションを通じて高温でドライのコンディションが続き、予選開始時の気温は30℃、路面温度は43℃。大半のドライバーがQ1をハードタイヤで開始したが、セッション終盤に向かってミディアムを使用するドライバーが主流となった。メルセデスのルイス・ハミルトン、フェラーリのフェルナンド・アロンソ、レッドブルの両ドライバーは、Q1を通してハードタイヤのみを使用した。Q2に進出した全ドライバーがミディアムタイヤでセッションを開始。そのほとんどが2回のランを行ったが、いつものように、直接のライバルの動きに反応した各チームの戦略がセッションを通じて目立った。Q3の終了間際、セバスチャン・ベッテルが最終のフライングラップでミディアムタイヤを使用してポールを獲得した。2位はチームメイトのマーク・ウェバー、3位はザウバーのニコ・ヒュルケンベルグだった。午前中の最終フリー走行では、各チームが予選および決勝のセットアップを調整する中、セバスチャン・ベッテルがP Zeroオレンジ・ハードタイヤを使用して最速タイムを記録していた。ポール・ヘンベリー (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)「またしてもモンツァで、チャンピオンシップのトップを争うドライバーおよびマシンの純粋なスピードとともに我々のタイヤを際立たせたスリリングな予選が見られました。明日の決勝では、スタート時にどちらのコンパウンドを選択するにせよ、大半のチームが1ストップ戦略を採ると思われます。また、明日はわずかに温度が下がり、タイヤへの大きな負荷も予測されますが、ここまでのところ、ブリスターは問題になっていません。両コンパウンド間の性能差はラップあたり約0.5秒のため、トラックポジションを上げるために、各チームには戦略を調整する余地が多分にあります。もっとも、モンツァでは、トラック上のオーバーテイク機会も豊富ではありますが。特に、より長い第1スティントを走行するために、どのドライバーがハードコンパウンドでスタートするのか興味深いところです。昨年の決勝では、当時ザウバーのセルジオ・ペレスが13番グリッドからのスタート後に2位でフィニッシュし、正しいタイヤ戦略がもたらす違いを示しました」関連:F1イタリアGP 予選:セバスチャン・ベッテルがポールポジション
全文を読む