FIAは、最近のタイヤ問題を解決するためにプライベートテストでピレリに2013年マシンの使用を許可する方向で進めている。メルセデスがピレリテストで現行マシンを走らせた“テストゲード”騒動は国際法廷まで発展したが、現在、タイヤに安全性問題が浮上していることで、FIAはテスト規制を緩和させようとしている。
ピレリはすでに来週のポール・リカール、その2週間後にバルセロナと2件のプライベートテストを計画しているが、現状はルノーの2010年マシンの使用が予定されている。土曜日に、FIA会長のジャン・トッド、F1最高権威バーニー・エクレストン、ピレリ・モータースポーツ・ダイレクターのポール・ヘンベリーで会議が行われ、タイヤ供給元であるピレリを助けるためにテスト緩和を規制する必要があるとのことで合意された。その会議で、ジャン・トッドは、FIAとしてピレリのテストニーズに応えるためにより多くの手助けをする必要があることを受け入れたとされている。FIAは、十分な安全性根拠があり、ピレリがそれを解決するためであれば、2013年マシンの提供を許可することを保証したという。ジャン・トッドの提案についてポール・ヘンベリーは「本当に良いことです。我々が経験からあらゆることを学び、悪い経験を繰り返すことに意味はないということを示しています」とコメント。「変化していくことが重要ですし、土曜日にジャン・トッドがそれを示してくれました。とてもポジティブなことです」ポール・ヘンベリーは、国際法廷後、ピレリとFIAとの関係が劇的に改善したと述べた。「変化をもたらすためにこのような状況が必要なときもあります。我々全員が、行っていることに目を向け、状況を改善していかなければなりません」「これが本当の結果であるのであれば、我々はポジティブな変更を得られますし、非常に価値のあることです」以前、ピレリはF1チームにテストの参加を呼び掛けたが、どのチームも関心を示さなかった。メルセデスの国際法廷を終えてもいまだ2013年マシンでのテストの合法性には疑問が残っており、レッドブルはFIAに状況についての説明を求める書簡を送ったことが明らかになっている。
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